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「招き neko」プロジェクト(52)-「続・妻には愛を」

2008/07/29(火) 00:46:06

<<男親は社会で働いていますから取引先を含め全方向から厳しく批判されたり評価されたりしています。つまり、もまれ慣れていると同時に評価もしてもらえる、しかし親業は、特に「音楽をやる子の親」業は演奏家だろうと音楽教師だろうと皆素人です。その渦中にいる母親が「金切り声」をあげたり一見些細なことに取り乱すのは、慣れないからです。

慣れないながら子どものヴァイオリンは5年も続いている。昔に比べれば上手になってきた。自分も子供も誉めてやりたいが先生は「これからが本番」と要求がきつくなる、あるいは更に音高向けの先生にかわってレッスンのやり方もすっかり変わってしまった。これから先どうしよう、もう既に自分の手には負えなくなっているのじゃないか?たとえ先生から「もうなるべくひとりで練習させてください」と言われないまでも小学校高学年になればそんな思いも胸をよぎります。

「ついて来ないで下さい」と言われれば泣く泣く踏ん切りもつきますが、そうでなければ「上手くいかなければ自分の責任」の思い込みから抜けにくいのです。教師の側としては、ここまでくれば黙って見ていて時々生徒の様子を知らせる程度のつかず離れずのフォローが欲しいのですが、その阿吽の呼吸はなかなか難しいのかもしれません。

だからこそ「妻には愛を」と言うのです。

5年もかけてここまで続けさせてきた妻を「金切り声」と批判するのではなく、「母さんが頑張ったからこんなにいい音になったんだよねえ」とその労をねぎらってあげてください。子どもを誉めるなら「お前も母さんのしごきに耐えて頑張ったから」とユーモアにくるんで二人一緒に誉めてください。

遅かれ早かれ子どもは母親の下から離れて教師の音楽と一対一で向き合うことになります。その闘いを経て自分の音楽を確立していくわけで、その大事な時期に背後で親同士が無視、あるいは批判しあっていていいわけがありません。「自分が音楽をやっているせいで、家庭が暗い。だからやめます」と言われるほど悲しいことはありません。

妻が愚痴をこぼしたら正論で対抗せずに聞いてあげてください。呑気・楽天家を装ってなだめてあげてください。「まあ、おいしいものでも食べに行こうや」と二人で外食でもしてください。そうやって信頼関係ができればこそ、さりげないひと言も妻の耳に入り、徐々に気持ちも切り替えていけるものです。

ある父親は発表会だかコンクール終了後の祝いの席で開口一番、子どもを誉めるより先に「母さんにお礼は言ったのか」と訊いたそうです。母親は思いがけない言葉にうろたえて、「それは○○ちゃんが頑張ったから。お父さんにも迷惑かけたわね」

生徒はあとで「なんだか母とふたりでうろうろしちゃいました」と言っていましたが、なかなかできないことでしょう。

惜しみなく楽器に金をかける父親、ピアノの伴奏をしてもらえる父親、コンサートやオペラに連れて行ってくれる父親のどれよりも、これまで毎日地道な世話をしてきた母親を理解し認めてくれる父親の姿勢こそが不可欠です。

格好悪くても地道な努力を見ていてくれる家族がいる、その思いがこれからの子どもの長い道のりを支える糧となるからです。>>

(続・妻には愛を 2002/10/ 5 2:28)

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nihonnnoneko 先生・全発言TB:0CM:2
コメント
うちは父だけなのですが。。。
誰か言って下さい。
「お父さんにお礼をいったの?」と。
kohji #4A9T8td.|2008/08/08(金) 18:22 [ 編集 ]

「お母さんにお礼は言ったのか」・・・涙が出るような言葉ですね。パパの理解は絶対に必要。それがあってこそのおけいこ道です・・・。ちなみにうちでは発表会に来てくれたお友達にクッキーを配るのがパパの役目・・・。けなげですよ・・・v-344
コンチェルト♪ #-|2008/07/29(火) 18:54 [ 編集 ]
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