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「第1回ナムジュン・パイク国際音楽コンクール」伊倶良雄さんが第1位!-「東虚実実新聞」の記事より(8)

2007/02/14(水) 23:53:19

日本のおやじパフォーマー、世界に羽ばたく!


【9日痔時】

先ごろ行なわれた「第1回ナムジュン・パイク国際音楽コンクール」ヴァイオリン部門において、日本の伊倶良雄さんが見事、第1位に輝いた。

ビデオ・アートの創始者として、パフォーミング・アーティストとして、現代美術・音楽の世界に偉大な足跡を残したナムジュン・パイク氏の没後1周年を記念して開かれた今回のコンクール。ヴァイオリン部門の課題曲に選ばれたのは、1962年、一世を風靡した若手前衛パフォーマンス・ユニット「フルクサス」でパイク氏自身により「演奏された」ことがある、One for Violin Solo という難曲であった。

今回のヴァイオリン部門参加者のレベルは高く、それぞれ思い思いの解釈により、この曲の作品世界を意欲的に表現した。原典に忠実に、一瞬にしてヴァイオリンを叩き壊す、その思い切りの良さをアピールした者。破壊するまでのプロセスの所作を、緩やかにたっぷりと歌うように演じた者。ネックを膝でへし折り、胴を手刀で叩き割り、最後に弦を噛み切るという恐ろしき荒業に出た者・・・

それぞれインパクトのあるパフォーマンスであったが、どれにも共通する欠点が一つ存在した。それは、破壊されたヴァイオリンがすべて「安価」であったことだ。

しかし、日本から参加した伊倶良雄さんは唯一、違った。彼は1908年製“ステファノ・スカランペラ”を携えて舞台に現れたのだ。

本当にこの美しいイタリア・モダンの銘器を無き物にするのだろうか。客席は異様な緊張感と、やがて訪れるであろう悲壮な、モッタイナイ瞬間への期待と不安に包まれた。すでにその時点で勝負は決まっていた。パフォーマンスは意外性が肝なのだ。

日本の典型的なサラリーマンの衣服を身につけた伊倶良雄さんは無表情に、いかなる装飾も躊躇もなく、その銘器をあっさりと叩き壊してしまった。

その瞬間、悲鳴やため息を発した聴衆は、他の「安物」とは絶対的に異なる、えも言われぬまろやかな破裂音を確かに耳にしたのである。100年の時の流れの蓄積を一瞬にして葬り去る無謀な行為。自らの1年分の収入を優に超える金額の資産を、生活も家族も顧みず、無慈悲に破壊する自暴自棄な行為。

しかし、神をも畏れぬこの究極の浪費行為は、逆に非功利主義的な崇高性を帯び、美しくさえあった。

「演奏」の後の余韻もまた格別のものがあった。その救いようのない哀感と悔悟の濃密な空気は、暫くホール内から消え去ることはなかった。

永遠に語り継がれるであろうメッセージ性と芸術性を湛えた、第1位にふさわしい「演奏」であったと言えよう。

そしてガラ・コンサートも、当然のことながら、パフォーマンス。

ヨーコ・オノ: Wall Piece of Orchestra。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の前に、指揮者サイモン・ラトル氏と、「安価な」分数ヴァイオリンを携えた伊倶良雄さんが登場した。

伊倶さんがお辞儀をした途端、楽団員とラトル氏はさっさと退場。おまけにホールの聴衆も全員退場。

独り取り残された伊倶さんが、誰もいないホールの壁に向かって、ゴセックのガボット冒頭部分をギゴギゴと弾く。

記憶に残る名演であった。





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