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【ビバおけ 年末特集】2015年の国際コンクールを回顧する①~シニア国際コン編~

2015/12/29(火) 20:20:34

ビバおけの年末特集は、今年開催が集中した国際ヴァイオリンコンクールに焦点を当て、シニア編とジュニア編に分けて、日本人コンテスタントの活躍を中心に今年を回顧する。

■シニア国際コン編

2015年は、3大メジャーのうち、5月に「エリザベート王妃国際」、6月に「チャイコフスキー国際」が開催され、財政難で延期されていた「パガニーニ国際」と「サラサーテ国際」も復活。

「マイケル・ヒル国際」・「ハノーファー国際」・「シベリウス国際」等の主要国際コンに加え、「シンガポール国際」・「ボリス・ゴールドシュタイン国際」が新たに創設され、まさに国際コンラッシュの年となった。

2014年の「インディアナポリス国際」で 表面化した問題 を背景に、いくつかのコンクールでは審査員の編成に新機軸が打ち出された年でもあったが、そのような中で、日本からの出場者の活躍は実に目覚しいものがあった。

特に「学コン」「日コン」、あるいはジュニア国際コンの入賞実績を持つ10代半ば~20代前半のコンテスタントが、シニア対象の国際コンで早くも入賞を獲得する事例が続き、世界標準の技量と共に、いち早く世界にチャレンジする気概を持つ層がジュニア世代に形成されつつあることを示した年でもあった。

また今年、ビバおけの見出しに、日本人の初入賞・連続入賞の快挙の文字が踊ったのも一度や二度のことではなかった。

1月にはスイス・ベルンで開催された「ボリス・ゴールドシュタイン国際」(1/22~31)で、出場最年少(15歳)の服部百音さんが優勝、寺内詩織さんが第3位に入賞した。

15歳 服部百音さんが優勝-スイス国際ヴァイオリンコンクール

3月には、5年ぶりに復活し、有力な指導者のいない審査体制を敷いた「パガニーニ国際」(2/28~3/8 イタリア・ジェノヴァ)で、毛利文香さん(20歳)が第2位に入賞。

毛利文香さんが第2位 パガニーニ国際ヴァイオリンコンクール

勢いに乗る毛利さんは、2ヶ月後にベルギー・ブリュッセルで開催された最難関の「エリザベート王妃国際」(5/4~30)でも第6位に入賞した。

音大には通わず、一般大学でドイツ文学を専攻し、留学経験もない。

優勝した韓国のイム・ジヨンさん同様、国内で個人レッスンを積み重ねていくことでも、十分に世界が視野に入ることを実証した快挙だった。

毛利文香さんが第6位 エリザベート王妃国際ヴァイオリン部門

その毛利さんが2012年に最年少(18歳)優勝した「ソウル国際」(3/18~29)では今回、17歳の辻彩奈さんが第2位(最高位)に入賞した。

「ソウル国際コン」ヴァイオリン部門、日本人が連続最高位

そしてその6ヶ月後、ドイツ・ハノーファーで開催された「ハノーファー国際(ハノーファー・ヨーゼフ・ヨアヒム国際)」(9/27~10/10)でも、辻さんは第5位に入賞。聴衆賞と特別賞(コンクール委嘱作最優秀解釈賞)を受賞した。

同コンクールでは、2005年に16歳で「ロン=ティボー国際」第2位を獲得、すでに演奏家としての地歩を固めつつある南紫音さんも第2位に入賞した。

南紫音さん第2位、辻彩奈さん第5位 ハノーファー国際コン

また、前回(2012年)同コンクールで第5位に入賞した鈴木愛理さんが今年、強豪が集う難関のコンチェルトコンクールとして知られる「ヴァルセシア・ムジカ国際」(4/28~5/3 イタリア・ヴァルセシア)で第2位(最高位)に入賞した。

伊ヴァルセシア国際コンクール、鈴木愛理さんが第2位(最高位)

6月にニュージーランドのクイーンズタウンとオークランドで開催された「マイケル・ヒル国際」(6/6~13)では、坪井夏美さんが第4位に入賞。日本人の入賞は同コンクール史上初だった。

坪井夏美さんが第4位 NZマイケル・ヒル国際コンクール

留学中のコンテスタントでは、9月に、オーストリア・ペルチャッハで開催された「ヨハネス・ブラームス国際」(9/5~13)のヴァイオリン部門で、中村太地さんが第3位に入賞。こちらも日本人初の入賞となった。

中村太地さんが第3位 ブラームス国際コンクール

10月にはドイツ・ベルリンで開催された「マックス・ロスタル国際」ヴァイオリン部門(10/7~14)で、森園康香さんが第2位に入賞した。

「2015 マックス・ロスタル国際ヴァイオリン・ヴィオラコンクール」-ヴァイオリン部門で森園康香さんが第2位

また、11月にフィンランド・ヘルシンキで開催された「シベリウス国際」では、惜しくも入賞は逃したものの、出場最年少(17歳)の吉田南さんが6名で競われるファイナルに駒を進めた。

※2015年の国際コンクールを回顧する②~ジュニア国際コン編~は次回
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