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不断のシンフォニー・1945

2006/07/09(日) 23:50:00

ストラビンスキーのバレエ音楽「火の鳥」では、魔王カスチェイによって石にされそうになった主人公イワンが、火の鳥からもらった「魔法の羽」をひと振りして難を逃れる。

1945年(昭和20年)8月15日、敗戦。

日本のクラシック音楽界が手にした「魔法の羽」は、戦時下の人々の音楽に対する変わらぬ強い思いによりもたらされたものだった。

それは、敗戦後のクラシック音楽界を時をおかず、すぐさま、まるで何事もなかったかのように蘇らせる。

終戦からわずか1か月後の1945年9月14日。

日本交響楽団は尾高尚忠指揮、ベートーヴェン「英雄」で戦後最初の定期演奏会の幕を切って落とした。

驚くべきことに日本交響楽団は戦中・終戦を経ても活動を停止してはいなかった。継続していたのである。

戦後の定演が始まったちょうど3か月前の1945年6月14日。その日、1944年10月から続いていた「ベートーヴェン・チクルス」の掉尾を飾るベートーヴェン「交響曲第9番」で戦時中最後の定期演奏会を締め括った日本交響楽団は、7・8月とつかの間の夏休み期間に入った。

そしてその夏休みが明けた9月14日、秋の定期演奏会に臨んだのである。

敗戦を挟むこの間の活動は表面上、そのようにいつものスケジュールとして記述できるのである。

敗戦直後の時代。あらゆるものが瓦解し、茫然自失の状況に追いやられた大混乱の渦中でも、断ち切られることのない連続性の中でしぶとく実直に音楽に向かっていった楽団員と関係者たち。

そしてそれを心から求め、支えた聴衆。

敗戦後の日本の芸術・文化面での再生が、絶望と不安に打ちひしがれることなく、これほど短期間に、まるで日常活動のように淡々と成し遂げられた例は他にないだろう。

空襲の被害で活動停止状態にあった東京交響楽団も1945年9月、東京都フィルハーモニー管弦楽団として復活する。

このようにして日本のクラシック音楽界は、敗戦後たった1か月間で早々と力強い「新生」の船出に出たのである。

いや、それは敗戦を経た「新生」(「新しく生まれ変わること」)ではなかった。それは戦前・戦中を経ても「変わらずに生き続けること」に他ならなかった。

1945年4月初旬、小野アンナは軽井沢に疎開。門下生のレッスンは中止となった。しかし長野に疎開していた柴田純子のノートには次のような記録がある。

「(1945年)十二月十五日に帰京。ただちにレッスンを始める。」

小野アンナのレッスンもまた「変わらずに生き続けた」のである。

香西理子は終戦直後、小野アンナに次のように言われたのをはっきりと覚えている。

「理(のり)ちゃん。またおけいこしましょう。こんな時だからなお一層音楽をしなければならないのです。」


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