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ビバ!おけいこヴァイオリン

門下、レッスン、先生、コンクール・・・時にシリアス、時にコミカル。

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【ビバおけ】 主な書評リスト 

2020/02/26(水) 16:57:32

『絶対! わかる 和声法100のコツ 』-「和声法」を理解するための最終手段



『成功する音楽家の新習慣~練習・本番・身体の戦略的ガイド~』-おけいこニストからプロの音楽家まで 一生使える最高のガイドブック



『ヴァイオリン職人の探求と推理』-事件の動機は、伝説のストラディヴァリウス “メシアの姉妹”



『ブルーピリオド』-東京藝大油画科卒の漫画家が描く 藝大をめざして青春を燃やす “スポ根” 受験物語



『私がハーバードで学んだ世界最高の「考える力」』



『楽典 音楽の基礎から和声へ』-東京藝大教授陣が執筆する新時代のスタンダード



『ヴァイオリンの見方・選び方』神田侑晃著)-楽器選びのバイブル、待望の改訂版刊行



『ストラディヴァリとグァルネリ ヴァイオリン千年の夢』-至高の2大銘器の真実と謎の深部に迫ったノンフィクション



『ダンクラ 6つのエア・ヴァリエ Op.89』-石井志都子氏が運弓・運指・解説を担当



『ヴィブラート教本:ヴァイオリンのための』-ヴァイオリン学習者がとりくむべき最大の課題のひとつにフォーカスした、従来ありそうでなかった画期的な技術書



『偉大なるヴァイオリニストたち 2 ~チョン・キョンファから五嶋みどり、ヒラリー・ハーンまで~』-1948年以降に生まれた現在第一線で活躍中のヴァイオリニスト35名の音楽と人生に迫る評伝集(35名の演奏CD-ROM付き)



『ヴァイオリン・マスタリー 名演奏家24人のメッセージ』-ヴァイオリンを手にするすべての人が一読し、座右に置き、折に触れ読み返すべき名著



『みるみる音が変わる! ヴァイオリン骨体操』-桐朋学園で実績を上げてきたナンバ術を誰でも取り組める画期的なメソッドとしてプログラム化



『或るヴァイオリニストの記』-石井志都子氏(学コン諮問委員)が半生を語った書



『ヴァイオリン&ヴァイオリニスト』(ONTOMO MOOK)-気鋭の音楽評論家・ライターらが国内外の演奏家全363名のプロフィールを書き下ろし



『ジュリアードで実践している 演奏者の必勝メンタルトレーニング』-コンクール本番に向け、曲の練習と共に、ぜひともやっておくべきこと



『ドラッカーとオーケストラの組織論』



『幻の楽器 ヴィオラ・アルタ物語』



『諏訪根自子 美貌のヴァイオリニスト その劇的生涯 1920-2012』



『新版 魔のヴァイオリン』 (オルフェ・ライブラリー)



『まるごとヴァイオリンの本』



『偉大なるヴァイオリニストたち~クライスラーからクレーメルへの系譜~』



『バイオリンの謎~迷宮への誘い~』



『小澤征爾さんと、音楽について話をする』



『弦と響』・『持ち重りする薔薇の花』



『“本物”を見極める ~3億円のヴァイオリンはいかに鑑定されるのか?~』



『少年とバイオリン ~音楽の神様からの贈り物~』



その他、これまでに書評等でとりあげた 「話題の本」一覧





おけいこニスト 必見・必聴・必読!

「和声法」を理解するための最終手段

2020/02/21(金) 16:40:49

音大卒の父兄が持つ知見にはどう転んでもかなわないけれど、せめて基礎的な事くらいは理解しておきたい。

そんなおけいこニストご父兄のニーズに応える本が出た。

『絶対! わかる 和声法100のコツ』(ヤマハミュージックメディア)

和声を理解する方法と、演奏への役立て方をわかりやすく説いている。

著者は、土田京子氏(東京藝大作曲科・トロント王立音楽院ピアノ科卒業)。

和声法のエキスパートで、音楽教師の再教育塾「説き語り音楽塾」を主宰し、各地でワークショップを開催している。

「説き語り」とは、難解な用語をできるだけ使わずに、わかりやすい言葉で説明するメソッドのこと。

本書は、実際の授業現場で生徒の反応を見ながら磨かれてきたこのメソッドを初学者や一般向けにアレンジし、和声法のイロハをやさしくコンパクトに解説している。

後半では、そう言えば neko 先生が話題にしていた「ナポリのⅥ」などのマニアックな変化和音にも触れている。




絶対! わかる 和声法100のコツ


この本でも「やっぱりわからない」場合は、「説き語り音楽塾」の授業(一般コースあり)を受けてみる手もある。





おけいこニスト 必見・必聴・必読!

『成功する音楽家の新習慣』が熱い支持を集める3つの理由

2020/02/19(水) 11:01:29

ビバおけの記事 を読んで、『成功する音楽家の新習慣』を初めて手に取る読者が増えている。

刊行から1年半を経ても尚、熱い支持を集め続けている。

その理由は、以下の3点だろう。

① あらゆる楽器(声楽を含む)の、幅広い層(音高・音大生及び受験生、プロ・アマ奏者、指導者、学習者とその父兄等)に向けて、有益なスキル・知見・情報が提供されている

② 本来ならすべての音楽家が知っておくべきなのに、音楽学校の教育では見過ごされがちなテーマ(効率的な練習法、本番に向けてのメンタルコントロール、プロの演奏家としてのキャリアの積み方、故障の予防法等)をきちんと論じている

③ ハンドブックとして読者が必要な箇所を抜き出して勉強できる柔軟な構成になっている(暗譜のコツを知りたい場合は第4章、演奏不安を克服したい場合は第7章を読めばよい等)

構想と執筆に実に10年を要したのも頷ける。

<著者に聞く> ジェラルド・クリックスタイン氏インタビュー
『成功する音楽家の新習慣』が演奏家たちの熱い支持を集める理由
(ヤマハミュージックメディア公式サイト)




成功する音楽家の新習慣 ~練習・本番・身体の戦略的ガイド~





おけいこニスト 必見・必聴・必読!

おけいこニストからプロの音楽家まで 一生使える最高のガイドブック

2020/02/17(月) 13:16:45

あらためて紹介するまでもなく、ビバおけの読者なら、すでに本書を読んだ方は多いだろう。

『成功する音楽家の新習慣~練習・本番・身体の戦略的ガイド~』

2018年9月に刊行されて1年半、当然だが、よく売れている。

版元のヤマハミュージックメディアの公式サイトにはサポートページが設けられ、本書の内容を実践するための練習用の書式等がアップされている。

著者のジェラルド・クリックスタイン氏は音楽家・教育者。ノースカロライナ大学芸術学部音楽科の教授在任中の2009年、オックスフォード大学出版局から同書を刊行した。

効果的な練習方法、演奏不安への対処法、本番へのメンタリティの整え方、ステージ上でのマナーやふるまい方、コンクールへの準備、プロらしい演奏のノウハウ、故障への対処、より良い師弟関係の築き方・・・。

幅広いテーマが網羅され、個人で体得したらおそらく何年も何十年もかかるような貴重な知見やスキルが1冊に詰め込まれている。

欧米では出版されるや、「すべての音大生とプロの音楽家にとって必読の最高のガイドブック」と絶賛され、ベストセラーとなった。

日本版の帯にあるように、まさに「一生使える音楽家の教科書」である。

<<才能は内なる可能性を表す「風」。

 生涯にわたって吹き続けるが、その「風」を受けて、芸術という船を進めるためには、「帆」が必要となる。

 本書で取り上げた練習・本番・自己管理のスキルこそが、その「帆」にあたる。

 「帆」がなければ、才能という「風」は吹き去っていくだけで、どこにも連れて行ってはくれない。>>

と、著者は語る。

自分なりの知見や方法論を備えている人なら、それと本書の所論とを突き合わせて、取捨選択するという批判的な読み方も可能かもしれない。




成功する音楽家の新習慣 ~練習・本番・身体の戦略的ガイド~


「成功する音楽家の新習慣 サポートページ」




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事件の動機は、伝説のストラディヴァリウス “メシアの姉妹”

2020/02/07(金) 15:16:31

イタリア・クレモナのヴァイオリン職人が不可解な事件の謎に挑む、ヴァイオリンミステリー小説シリーズ3部作の第1作。

ヴァイオリン職人の探求と推理 (創元推理文庫)

ややベタなタイトル名だが、ヴァイオリンに関するマニアックな知識と鋭い洞察力を兼ね備えたヴァイオリン職人が、チェロを弾く友人の刑事と共に、ある事件の真相と、“メシアの姉妹”と言われる伝説のストラディヴァリウスを探し求めて、イギリスへと向かう。

謎解きのワクワク感と共に、楽器の構造や系譜、知られざる音楽史のエピソードに加え、緊迫のオークション場面や贋作秘話等、名器をめぐるヴァイオリン業界の内幕が、実に詳しく描かれているのが、とても興味深い。

主人公の職人のヒューマンで包容力ある人柄が魅力的で、イタリアとイギリスの風景描写も秀逸だ。

主人公の親友の孫娘がバッハのシャコンヌを弾くシーンも心に残った。

第2作は、ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密 (創元推理文庫)

主人公のもとに、「パガニーニ国際ヴァイオリンコンクール」の優勝者が弾く予定だったパガニーニ愛用のグァルネリ・デル・ジェス「イル・カンノーネ(大砲)」が持ち込まれることから事件が起こる。

「鬼親」の呪縛から逃れられない天才ヴァイオリニストの苦悩、パガニーニの波乱の生涯と楽譜の秘密、そこにプニャーニやヴィオッティまで登場する音楽史が絡んで、頁を繰る手がとまらない。

解説は青柳いづみこ氏だが、ネタばれぎりぎりのあらすじを含むので、本編読了後に読んだほうがよいだろう。

そして、続編を待望する日本の読者の熱烈な声に応えて、版元の東京創元社が著者に直接オファーして、日本オリジナル最新作として2019年11月に刊行された第3作 ヴァイオリン職人と消えた北欧楽器 (創元推理文庫)

4本の演奏弦に加え駒の下部に4~5本の共鳴弦が張られたノルウェーの民族楽器ハルダンゲル・フィドルをめぐるミステリー。

舞台はノルウェー。雨が降り止まないベルゲン、雄大なフィヨルド、激しい風と荒波が打ちつける北海沿岸の大自然の描写に、グリーグ、ペール・ギュント、そのモデルとなったヴァイオリニスト・作曲家のオーレ・ブルなど、ノルウェーの音楽史をめぐる逸話が、事件の謎解きの展開の中に多彩に織り込まれていく。

あたかもダン・ブラウンの「ラングドンシリーズ」と内田康夫の「浅見光彦シリーズ」を足して2で割ったような、ヴァイオリンとミステリー好きにはたまらないシリーズだ。




ヴァイオリン職人の探求と推理 (創元推理文庫)




ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密 (創元推理文庫)




ヴァイオリン職人と消えた北欧楽器 (創元推理文庫)





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東京藝大油画科卒の漫画家が描く 藝大をめざして青春を燃やす “スポ根” 受験物語

2020/02/06(木) 11:46:22

美術なんて全く知らなかった高校生の主人公が、ふとしたきっかけから東京藝術大学の美術学部を目指す――漫画『ブルーピリオド』。

単行本は2017年に第1巻がリリースされ、最新巻(2019/11)の第6巻は、いよいよ藝大受験編のクライマックス。

2次試験当日、目に激痛が走り動けなくなってしまった主人公が、痛みに耐えながら試験課題に臨むも、集中して作業ができない…

そこで予備校講師が提案したのは「飛び道具」!?――そして試験2日目にしてテーマを決めた主人公は他と差を付けるため豪快な秘策に打って出る。

作者である漫画家の山口つばさ氏は、東京都立総合芸術高校から現役で東京藝大美術学部油画専攻に合格。

在学中から漫画を描き、作品も提出したが、教授陣は「漫画は畑が違うので講評していいものか……」と具体的な講評はほとんどなしで、「勝手にやって」、漫画家になったという。

舞台となる美術予備校のモデルは「新美」(新宿美術学院)。

いかにして藝大を攻略するのか、そもそも美術とは何なのか?

著者の経験がきっしりと詰まった、ヒリヒリする現実感を伴った斬新な切り口から描かれる、“スポ根”的受験物語。



ブルーピリオド(1) (アフタヌーンコミックス)

【あわせて読みたい対談】

作者の山口つばさ氏と日本の美術市場の第一線で活躍してきた画家の中島健太氏との対談。漫画で描かれる「受験生」という特異な時間を2人はどう過ごしたのか、いざ美大へ進学するとどのような光景が待っているのか、さらには画家として生きるにはどうすればいいのか、等が語られている。

「美大は“絵で食べる方法”を教えてくれない」 漫画『ブルーピリオド』作者と完売画家が考える“美術で生きる術”」 (「ねとらぼアンサー」)





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【書籍】『私がハーバードで学んだ世界最高の「考える力」』

2020/02/04(火) 13:47:35

2020年1月30日、ダイヤモンド社から廣津留すみれさんの新刊が刊行された。

廣津留さんは、小中高と地元(大分県)の公立校に通い、学習塾や海外留学の経験はなく、独学でハーバード大学に現役合格した。

ハーバード大学では、音楽理論を専攻、国際保健(グローバル・ヘルス)を副専攻し、首席卒業。その後、ジュリアード音楽院に入学してヴァイオリンを専攻し、卒業時に2名だけに与えられた最優秀賞を受賞した(修士号取得)。

ヴァイオリンでは「第61回(2007)全日本学生音楽コンクール」中学校の部・福岡大会で第1位、「2009イブラ・グランド・プライズ国際コンクール」で最優秀賞を受賞している。

ハーバード大学では、毎日、高難度の宿題を大量にこなし、授業では他人とは異なる意見を必ず求められる。

学生同士の雑談でも、最先端の生物学や応用数学がテーマになることもある。

そして、当然のことだが、それらはすべて「英語で」行われる。

世界屈指の頭脳が集まるトップ校で、揉まれに揉まれ、常に自分の限界を乗り越えてきた著者が獲得した世界最高の「考える力」。

本書はそれを受験や仕事にすぐに役立つ形で59のルールにまとめている。

中でも第6章「音楽脳で考える力を育てる」は、学業とヴァイオリンの究極の二刀流を果たした廣津留さんならではの所論が光っている。

直観と論理の相乗効果をいかに高めるのか。

それはグローバル人材育成における最大の課題であるが、流行の「STEAM教育」は直観を鍛える Art を付随的な分野として捉えるのみで、本格的に導入しようとはしていない。

そのような現状に対して一石を投じる、Art の本筋をも究めた側からの貴重な実践報告としても面白く読めた。

【単行本ソフトカバー】



私がハーバードで学んだ世界最高の「考える力」

【Kindle版】



私がハーバードで学んだ世界最高の「考える力」


【この本も合わせて読みたい】

◆母が明かす ハーバード大とジュリアード音楽院をダブル合格&首席卒業した娘の英語学習法



▶ 著者は、ハーバードとジュリアードにダブル合格&首席卒業した廣津留すみれさんの母、廣津留真理さん。
▶ 「1日たった5分のらくらく単語暗記法」で、小2で英検準2級に合格。
▶ 文法不要! 和訳不要! 書き取り不要! 画期的な12歳以下向け英語4技能(読む・聞く・話す・書く)学習法を初公開。
▶ マル秘ノウハウが1分、3分、10分のすきま時間で身につく短い「無料動画」付き。

英語で一流を育てる――小学生でも大学入試レベルがスラスラ読める家庭学習法


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【STEAM教育】「芸術+理数系」こそ、次世代エリートの最強スペック


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【動画】 『楽典 音楽の基礎から和声へ』-著者の東京藝大教授陣が解説

2020/01/30(木) 09:41:38

21世紀の「楽典」入門書として話題の『楽典 音楽の基礎から和声へ』の解説動画が、「ピティナ・eラーニング」にアップされた。

出演は、同書の著者である小鍛冶邦隆氏(東京藝大作曲科教授)、大角欣矢氏(東京藝大楽理科教授)、林達也氏(東京藝大作曲科准教授)。

執筆を担当した章について、具体例を挙げながら、同書の特徴と音楽教育での活用方法などを解説している。

林達也氏によるピアノを弾きながらの和声の解説、大角欣矢氏による歴史上の文献を参照しながらの音楽用語の解説は、従来の楽典の講義のイメージを覆す内容で一見の価値がある。

ダイジェスト動画を視聴できるが、全編の視聴には登録が必要。

ピティナ公式サイト


【東京藝大教授陣が執筆 新時代の楽典テキスト】



▶ 東京藝大音楽楽部の音楽理論・ソルフェージュ教育に準拠

▶ 東京藝大附属高校がはじめて教科書に採用

▶ 楽譜の読み書きから基本的な和声学習までをカヴァー

楽典 音楽の基礎から和声へ


【関連記事】
【書籍】『楽典 音楽の基礎から和声へ』-東京藝大教授陣が執筆する新時代のスタンダード




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【書籍】『楽典 音楽の基礎から和声へ』-東京藝大教授陣が執筆する新時代のスタンダード

2019/12/17(火) 12:48:37

楽典や和声の本は、取っつきにくく、買って読み始めてはみたものの、途中で挫折してしまうことがよくある。

基礎的な事項などは、「すでに知っている」との前提で、説明が省略されることもしばしばだ。

2019年4月に刊行された本書は、そんな従来の本とは異なって、学習者の理解に資する独自のアプローチを取っている。

基本的な楽譜の読み書きから始まって、音程・音階・調・和声に多くのページを割き、丁寧な説明が施されている。

特に和声は、執筆者のひとりである林達也氏の著作『新しい和声』への導入として位置付けられ、本書1冊で基本的な和声の知識が学べる。

また楽語解説では、歴史的な成立過程に着目し、本来の意味に光をあてることによって、より深い理解へと導く工夫が凝らされている。

ただし、手っ取り早く問題演習と解説を積み重ねるタイプの本ではないので、入試対策としての即効性を求めるのは難しいだろう。

東京藝大の作曲科・楽理科・ソルフェージュ研究室の教授・准教授陣と、東京藝大附属高校の教諭による共同執筆で、藝高が本書を楽典の教科書として採用した。

事実上、藝大の音楽理論とソルフェージュ教育に準拠しているので、藝大受験を志す人にとっては、現時点での理解度云々はさておいて、手元に置くべき1冊となるだろう。


楽典 音楽の基礎から和声へ


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【新時代の和声教科書 誕生】 林達也著『新しい和声』-芸大・芸高が今春より教科書として採用




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【Eテレ10/20】ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲 第2番 by ジョシュア・ベル with N響

2019/10/19(土) 15:20:18

10月20日(日)21時より、NHK Eテレ「クラシック音楽館」で放映。

指揮はパーヴォ・ヤルヴィ氏。

コンクール課題曲として楽章毎のピアノ伴奏版を耳にすることは多いが、全楽章オーケストラ版の実演となると、国際コンのファイナルでもあまり接する機会がない。

ましてや名手のソロとなれば、録画必須である。

NHK公式サイト



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『ヴァイオリンの見方・選び方』(神田侑晃著)-楽器選びのバイブル、待望の改訂版刊行

2018/12/10(月) 17:42:16

5年前に廃業した「レッスンの友社」から刊行されていた名著がある。

神田侑晃氏著の『ヴァイオリンの見方・選び方』。

「基礎編」と「応用編」からなる2冊だ。

他のディーラーや楽器商による類書はいくつもあるが、いまだにこれを超える本は存在していない。

例えば本書には、予算が数百万円ある場合のヴァイオリンの選び方が、具体的にアドバイスされている。そんな世界には縁がない場合はそれまでだが、高価なフルサイズの楽器を購入しようとしているのなら、最低、この本は読んでおくべきだろう。

銘柄や鑑定書の知識、価格の決まり方、相場なども、具体的かつ詳細に記述されている。

「イタリア・トーンなどという音は存在しない。同じようにジャーマン・ トーンもフレンチ・トーンもない。同じ音は一本としてないのだから、 個々のヴァイオリンを試奏して判別するのが正しい選定である」との神田氏の結論は、説得力にあふれている。

雑誌『サラサーテ』の版元である「せきれい社」が、絶版の危機にされされたこの名著の版権を得たのは実に喜ばしい事だ。

改訂版として一部手直しと追加情報を加えて、 「基礎編」 が昨年7月に、そしてこの度、「応用編」が刊行された。

「ヴァイオリン選び」という「一大事業」に取り組むに際して、座右の書とすべきは、まずもって本書を措いて他にはない。




改訂 ヴァイオリンの見方・選び方 基礎編 -間違った買い方をしないために-




改訂・ヴァイオリンの見方・選び方 応用編





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【テレビ】「情熱大陸」-ヴァイオリニスト 三浦文彰(2017/8/27 放映)

2017/08/27(日) 02:35:58

「番組では、三浦の海外での音楽活動に加え、次の世代の才能を生み出そうと子どもたちに直接レッスンをする風景など普段はなかなか見られない活動も取材。」

番組公式サイト




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【書籍】『ストラディヴァリとグァルネリ ヴァイオリン千年の夢』

2017/08/26(土) 18:24:56

ストラディヴァリとグァルネリ。

過去に他の楽器との「聴き比べ」は何度も行われたが、音の違いを明確に示示すデータは得られたことがない。

にも関わらず、その価格だけは異様に高騰し続けている。

自らもヴァイオリンを弾き、銘器の取引に関わった経験も持つ、音楽プロデューサーの中野雄氏が、この至高の2大銘器の真実と謎の深部に迫ったノンフィクションである。

クラシック音楽の業界事情に通暁する著者が、その幅広い人脈を駆使して得た知見をもとに、ヴァイオリンの成り立ちと構造、2人の名工の生涯と作品を詳述しつつ、コレクターや贋作等にまつわる古今の興味深いエピソードを綴っていく。

2大銘器は、謂わばF1の車。熟練のプロしか乗りこなせない例として引かれたある著名ヴァイオリニストの楽器との関わり方、帰国した諏訪根自子が演奏したストラディヴァリについての小林秀雄の卓見、コレクターとしての日本音楽財団の活動の実情等、初めて知る事実も多く、面白く読めた。

本書の 担当編集者 は、音楽の素養がなくても楽しく読める「徹頭徹尾、素人の読者の視線で書かれた、初めてのバイオリン本」と述べているが、音楽的素養十分なおけいこニスト周辺にも有益かつ興味深い内容に富んだ書と言えるだろう。




ストラディヴァリとグァルネリ ヴァイオリン千年の夢 (文春新書)




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【楽譜】『ダンクラ 6つのエア・ヴァリエ Op.89』-石井志都子氏が運弓・運指・解説を担当

2017/08/04(金) 01:49:13

音楽之友社から、『ダンクラ 6つのエア・ヴァリエ Op.89』が刊行された。

おけいこニストにはお馴染みのイタリア・オペラの抒情的な独唱歌曲を主題にした変奏曲集である。

ヴァイオリンの各技法が程よく盛り込まれ、かつ演奏効果も高いので、初級から中級の学者者の発表会ピース、あるいはエレメンタリーエイジのコンクール課題曲に取り上げられることも多い。

第1番パチーニ、第2番ロッシーニ、第3番ベッリーニについては、「白本」に収録されていることもあり、演奏経験者は多いと思われるが、第4番ドニゼッティ、第5番ヴァイグル、第6番メルカダンテとなるとどうだろうか。

今回の楽譜では石井志都子氏(桐朋学園大名誉教授 / 全日本学生音楽コンクール諮問委員)が運弓と運指を付け、解説も担当している。

奏法の解説等は他にあまり例がなく、輸入版をすでに所有している人にとっても本書は極めて有益な1冊となるだろう。




ダンクラ 6つのエア・ヴァリエ Op.89


【ビバおけ関連記事】

浮遊するエア・ヴァリエ

石井志都子氏(学コン諮問委員)が半生を語った書籍『或るヴァイオリニストの記』刊行


【CD】



エア・ヴァリエ ~ヴァイオリンを愛する人へIII~


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【書籍】「東京藝大 秘境図鑑』-本書を手に「藝祭」へGo!

2017/06/18(日) 12:24:52

『最後の秘境 東京藝大』(新潮社刊)と同様のコンセプトで、ユニークな藝大生の実像にインタヴュー形式で迫る別冊宝島シリーズの1冊。

『最後の秘境 東京藝大』の著者二宮敦人氏と箭内道彦美術学部准教授との対談も併録している。

「東京藝大 秘境図鑑』と銘打つだけあって、ヴィジュアル(写真・イラスト)が満載。「最後の秘境」でとりわけ印象的だった学生(からくり人形を作る漆芸専攻生)らも再登場、美校12名・音校6名のリアルな姿が、プロフィール付きで作品や演奏風景と共に紹介されている。

藝大OBの作家によるイラストエッセイ、編集部による取材ノート(秘境探検記)、藝大生御用達ショップガイド付き。

ところで、文章や写真だけでなく、秘境をリアルに体感したい向きには、やはり毎年9月上旬に開催される「藝祭」を見に行くことをお勧めしたい。

美校と音校のコラボで製作し担いで練り歩く名物の御神輿は、映画のセットのようで圧巻。

音校の演奏会は入場整理券ゲットのため並ぶのが大変だが(2017年度は抽選制に変更らしい)、美校の各専攻の作品展覧はやはり一見の価値がある。

美校受験生や画廊関係者が多数見に来ているようだが、藝高・音校志望者・ご家族も、藝高の公開実技試験・入試説明会・オケ定演・アカンサス、オープンキャンバス、奏楽堂モーニング等、定番の「学内下見メニュー」に「藝祭」観覧を加えておきたい。

気になるのは、「藝祭」と学コン・日コンの予選の日程が往々にして重なることだが、出場するのでなく見に行くだけなら、堅苦しく肩が凝る試験場っぽい空間(有料)よりアートの熱気溢れるスリリングな空間(無料)の方が…(あ、おけいこヴァイオリンブログらしからぬことを言っちゃいそう)

音楽だけでなく美術もある。アートが様々に交差し共鳴し合う磁場に身を置くことが、音を創造するマインドを強く喚起する。

そんなことをまず実感するために、本書を手に「藝祭」へGo!(パパアッチの皆様は模擬店で飲めます)




「東京藝大」秘境図鑑 (別冊宝島 2593)


「2017年度 藝祭」公式サイト(9/8〜10 ※9/9・10は学コン中学の部予選と重なる)







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