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ビバ!おけいこヴァイオリン

門下、レッスン、先生、コンクール・・・時にシリアス、時にコミカル。

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開設2005年9月。コンクール・受験・留学をめざすヴァイオリン学習者のための情報サイト。

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ツィンマーマンのバルトーク無伴奏ヴァイオリンソナタ 技術の極北で挑むバルトーク最晩年の小宇宙

2020/09/19(土) 21:56:49

フランク・ペーター・ツィンマーマンの最新録音盤が10月10日にリリースされる。

チェコの作曲家ボフスラフ・マルティヌー(1890-1959)のヴァイオリン協奏曲第1番と第2番も興味深いが、何よりも注目はカップリングされたバルトークの無伴奏ヴァイオリンソナタだろう。

バルトークの死の前年(1944年)に書かれ、メニューインに献呈されたこの曲は、メニューイン自身が「初めて楽譜を見せてもらった時は冷や汗が流れた」と回想した難曲中の難曲。

純化された書法を凝したバルトーク最晩年の小宇宙に、今年55歳になり円熟期にあるツィンマーマンが技術の極北に立ちつつ、どう挑むのか。

使用楽器は、ツィンマーマンが17年間愛奏してきた1711年製ストラディヴァリ “ Lady Inchiquin(レディ・インチクイン)”

際立った豊かな響きを持ち、ヴィブラートを多用する必要はないこの名器のために、ツィンマーマンはレパートリーの大部分のスコアをすべて買い換えなければならないほど、音楽観と演奏法について多大な影響を受けたという。

この愛器と5年前に一旦別れ、その後に再会した経緯については、以前ヴァイオリニアで詳しく伝えた。

▶︎1711年製ストラディヴァリ、再びツィンマーマンのもとへ(ヴァイオリニア)

パガニーニ(録音時19歳)、イザイ(録音時29歳)に続いて、芸術の本質に届く技巧のありようをまざまざと思い知らせてくれる、録音音質を極めたSACDハイブリッド盤。

学習者必聴のツィンマーマンの名アルバムがまたひとつ加わった。



マルティヌー : ヴァイオリン協奏曲第1&2番、バルトーク : 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ / フランク・ペーター・ツィンマーマン、バンベルク交響楽団&ヤクブ・フルシャ [SACD Hybrid] [Import] [Live]




パガニーニ:カプリース作品1(全24曲)




イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ集




おけいこニスト 必見・必聴・必読!

ベートーヴェンを読み解く 言論誌『kotoba』の斬新なアプローチ

2020/09/17(木) 16:54:17

生誕250年のベートーヴェンとその音楽の真髄に迫る、集英社の言論誌『kotoba』の2020年秋号が刊行された。

常に民衆と共にあり、困窮のなかでも倦むことなく音楽の腕を磨き、聴力を失いながらも作曲に邁進し続けたその生き様と音楽が、音楽家や文学者など、多彩な執筆陣による斬新なアプローチにより解き明かされる。

仲道郁代氏、佐渡裕氏、古澤巌氏らのベートーヴェンを演奏する側からのエッセイ、「音楽革命の正体をあばく」との刺激的なタイトルが冠せられた坂本龍一氏と小沼純一氏の対談など、ベートーヴェンの時代性についての論考。

そして、ベートーヴェンの新しい楽しみ方として、映画や小説に登場したベートーヴェン像にも光が当てられている。

集英社のサイト で記事の一部が読めるが、特に坂本龍一氏が対談で「分散和音が多く雑駁な反面、史上類を見ないほどの推進力を持つ」ベートーヴェンの音楽について、具体例を挙げて語っているくだりはとても興味深い。

譜面上に記号化された「楽聖」の真の意図を正しく捉えるために、作品と向き合うすべての演奏者も一度は目を通しておきたい最新の資料集と言えるだろう。



kotoba2020年秋号




おけいこニスト 必見・必聴・必読!

【ビバおけ】 主な書評リスト 

2020/08/25(火) 19:57:32


若い音楽家が仕事を始め、キャリアを積み、成功を収めるためには、音楽の実力や実績だけではない「何か」が必要だ…
▶︎ 『クラシック音楽家のためのセルフマネジメント・ハンドブック』 誰にも頼れない時代を生き残るための実践的バイブル登場!



例えば、Smorzando(スモルツァンド)は「最後のローソクの火が少しずつ消えるように」、Morend(モレンド)は「花が枯れていくように」…
▶︎ 【第2弾はイラスト付き】『イタリア語から学ぶ ひと目で納得!音楽用語事典』



音楽用語の本当の意味を解き明かすユニークな書き下ろしエッセイ。
とにかく無類の面白さだ…
▶︎ えっ、これ Kindle 版が出てたんだ! 『これで納得!よくわかる音楽用語のはなし イタリアの日常会話から学ぶ』



音大卒の父兄が持つ知見にはどう転んでもかなわないけれど、せめて基礎的な事くらいは理解しておきたい。そんなおけいこニストご父兄のニーズに応える本が出た…
『絶対! わかる 和声法100のコツ 』-「和声法」を理解するための最終手段



効果的な練習方法、演奏不安への対処法、本番へのメンタリティの整え方、ステージ上でのマナーやふるまい方、コンクールへの準備、プロらしい演奏のノウハウ、故障への対処、より良い師弟関係の築き方…
『成功する音楽家の新習慣~練習・本番・身体の戦略的ガイド~』-おけいこニストからプロの音楽家まで 一生使える最高のガイドブック



主人公のもとに、「パガニーニ国際ヴァイオリンコンクール」の優勝者が弾く予定だったパガニーニ愛用のグァルネリ・デル・ジェス「イル・カンノーネ(大砲)」が持ち込まれることから事件が起こる。
『ヴァイオリン職人の探求と推理』-事件の動機は、伝説のストラディヴァリウス “メシアの姉妹”



美術なんて全く知らなかった高校生の主人公が、ふとしたきっかけから東京藝術大学の美術学部を目指す――漫画『ブルーピリオド』。
『ブルーピリオド』-東京藝大油画科卒の漫画家が描く 藝大をめざして青春を燃やす “スポ根” 受験物語



著者は小中高と地元(大分県)の公立校に通い、学習塾や海外留学の経験はなく、独学でハーバード大学に現役合格。「学生音コン」バイオリン部門の福岡大会で優勝した実績も持つ。
『私がハーバードで学んだ世界最高の「考える力」』



東京藝大の作曲科・楽理科・ソルフェージュ研究室の教授・准教授陣と、東京藝大附属高校の教諭による共同執筆で、藝高が本書を楽典の教科書として採用した。
『楽典 音楽の基礎から和声へ』-東京藝大教授陣が執筆する新時代のスタンダード



高価なフルサイズの楽器を購入しようとしているのなら、最低、この本は読んでおくべきだろう。
『ヴァイオリンの見方・選び方』神田侑晃著)-楽器選びのバイブル、待望の改訂版刊行



『ストラディヴァリとグァルネリ ヴァイオリン千年の夢』-至高の2大銘器の真実と謎の深部に迫ったノンフィクション



『ダンクラ 6つのエア・ヴァリエ Op.89』-石井志都子氏が運弓・運指・解説を担当



『ヴィブラート教本:ヴァイオリンのための』-ヴァイオリン学習者がとりくむべき最大の課題のひとつにフォーカスした、従来ありそうでなかった画期的な技術書



『偉大なるヴァイオリニストたち 2 ~チョン・キョンファから五嶋みどり、ヒラリー・ハーンまで~』-1948年以降に生まれた現在第一線で活躍中のヴァイオリニスト35名の音楽と人生に迫る評伝集(35名の演奏CD-ROM付き)



『ヴァイオリン・マスタリー 名演奏家24人のメッセージ』-ヴァイオリンを手にするすべての人が一読し、座右に置き、折に触れ読み返すべき名著



『みるみる音が変わる! ヴァイオリン骨体操』-桐朋学園で実績を上げてきたナンバ術を誰でも取り組める画期的なメソッドとしてプログラム化



『或るヴァイオリニストの記』-石井志都子氏(学コン諮問委員)が半生を語った書



『ヴァイオリン&ヴァイオリニスト』(ONTOMO MOOK)-気鋭の音楽評論家・ライターらが国内外の演奏家全363名のプロフィールを書き下ろし



『ジュリアードで実践している 演奏者の必勝メンタルトレーニング』-コンクール本番に向け、曲の練習と共に、ぜひともやっておくべきこと



『ドラッカーとオーケストラの組織論』



『幻の楽器 ヴィオラ・アルタ物語』



『諏訪根自子 美貌のヴァイオリニスト その劇的生涯 1920-2012』



『新版 魔のヴァイオリン』 (オルフェ・ライブラリー)



『まるごとヴァイオリンの本』



『偉大なるヴァイオリニストたち~クライスラーからクレーメルへの系譜~』



『バイオリンの謎~迷宮への誘い~』



『小澤征爾さんと、音楽について話をする』



『弦と響』・『持ち重りする薔薇の花』



『“本物”を見極める ~3億円のヴァイオリンはいかに鑑定されるのか?~』



『少年とバイオリン ~音楽の神様からの贈り物~』



その他、これまでに書評等でとりあげた 「話題の本」一覧




おけいこニスト 必見・必聴・必読!

『クラシック音楽家のためのセルフマネジメント・ハンドブック』 誰にも頼れない時代を生き残るためのバイブル

2020/07/24(金) 19:30:30

若い音楽家が仕事を始め、キャリアを積み、成功を収めるためには、音楽の実力や実績だけではない「何か」が必要だ。

演奏技術の向上という音楽家としての当然の仕事に加えて、さらにプラスアルファの努力を重ねる。

コロナの時代となって、音楽家の誰もが、その必要性に直面することとなった。

給付金や補助金を得るために必要な、収支管理や税の知識、事業計画のノウハウ。

ウェブサイトの運営や動画配信のために必要な知識、宣伝のためのマーケティングスキル、SNSの活用法、資金集めのためのクラウドファンディングへの理解。

今までは、音楽以外の事は、すべて人任せで良かったのかもしれない。

しかし、ICT技術の発達によって、あらゆることが個人の手の中で動かせる時代となった今、他に伍しつつ音楽家としての成功をいち早く手に入れるためには、音楽以外の事をどれだけセルフマネージできるかが大きな鍵となってくる。

この本の著者のひとり、ベルンハルト・ケレス氏は、オペラ歌手としてチューリッヒ歌劇場の舞台を踏んだ後、ビジネス界に転じ、ロンドン・ビジネス・スクールでMBAを取得後、コンサルティング会社を経て、テクノロジー会社2社の経営幹部を歴任。

その一方で、複数のクラシック音楽団体の理事およびアドバイザーを務め、2007年よりウィーン・コンツェルトハウスのCEO兼芸術監督に就任した経歴を持つ。

音楽とビジネスの隅々まで知り尽くしたその豊富な経験から語られるアドバイスは、とても実践的で示唆に富んでいる。

プロフィールの書き方、自分の売り込み方、出演料の交渉、SNS活用術、写真や動画の見せ方、マネージャーやエージェントとの付き合い方、クラウドファンディングの極意、スケジュール管理、予算・収支の管理、税金の知識・・・等々。

本書が扱うテーマは多岐に渡るが、どれも現代の音楽業界を生き抜いていくために必要不可欠な知見と言ってよいだろう。

日本語版の刊行に合わせて、「COVID-‪19 時‬代のためのまえがき」が新たに書き下ろされた。

実は今回、原著の日本語版を出そうと発案し、出版の橋渡しをしたのは、ヴィオラ奏者の安達真理氏だ。

安達氏は、オーストリアのインスブルック交響楽団副首席奏者を務めた後、日本に帰国してアーティストとして独立するにあたって、本書で語られている数々の提案やアドバイスを取り入れ、新しいキャリアを自らプロデュースした。

▶︎ 安達真理氏の note

まさに、実践レポートの折り紙付き、誰にも頼れない時代を音楽でサヴァイヴするためのバイブルの登場である。



クラシック音楽家のためのセルフマネジメント・ハンドブック




おけいこニスト 必見・必聴・必読!

『ジュニア版 ありそうでなかった 形から引ける音楽記号辞典』

2020/05/26(火) 18:54:21

6年前に刊行された『ジュニア版 ありそうでなかった 形から引ける音楽記号辞典』の改訂版。

オールカラーでさらに見やすくなった。

小学校低学年から学習者自身が自分で引いて調べられる、格好の音楽記号辞典だ。

収録されているのは、レッスン等で使用される楽譜や教材で頻出の音楽記号・用語約200語。

日々接する楽譜には、学習者が今まで見たこともない音楽記号が出てくることがある。

もちろん読み方も分からなければ、意味も分からない。

そんな時に役立つのがこの辞典だ。

音楽記号や用語を、その <形> から引ける工夫が凝らされている。

分からない記号に行き当たったら、まず「もくじ 」を見てみる。

「もくじ 」は記号が一覧できるようになっていて、その中から調べたい記号と同じ <形> の記号を見つければ、その記号を説明しているページが分かる仕組みだ。

説明文は、音楽を学び始めたばかりの学習者にも理解しやすいように易しい言葉で書かれ、漢字にはすべて読み仮名が付されている。

記号・用語は「奏法」「反復」「音符・休符」「変化記号」「発想」「拍子」「強弱」「速度」「その他」に分けて、役割の似たものは近くに並べて記載されているので、前後のページを見れば、関係のある記号・用語を学ぶことも可能だ。

学校では小3から辞書引きの指導が行われる。

楽譜で出会う未知の音楽記号や用語を自ら調べる癖をつけておくことは、辞書引き学習への相乗効果を生み、自ら問題解決する力を養うことにも繋がる。

調べたい記号に関連する別の記号や用語への興味も刺激され、いつのまにか夢中になってページをめくるようになる。

辞典を「読み物」として読む習慣が身につき、関連知識はどんどん増えていくだろう。

在宅する時間の多いこの時期だからこそ、じっくり楽譜と向き合いつつ、楽典の基礎に触れてみる。

合わせて自学自習の習慣もしっかりと身につける。

本書はそのための最良のツールとなるだろう。




ジュニア版 ありそうでなかった 形から引ける音楽記号辞典




おけいこニスト 必見・必聴・必読!

【第2弾はイラスト付き】『イタリア語から学ぶ ひと目で納得!音楽用語事典』

2020/05/16(土) 16:32:21

先日紹介した 『これで納得!よくわかる音楽用語のはなし イタリアの日常会話から学ぶ』の第2弾。

こちらは2010年の発刊で、前作よりは在庫に余裕があるようだ。書籍版のみで、Kindle 版は出ていない。

例えば、Smorzando(スモルツァンド)は「最後のローソクの火が少しずつ消えるように」、Morend(モレンド)は「花が枯れていくように」…

前作同様に、音楽用語が分かりやすく解説されているが、1つ1つに魅力的なイラストが付されているのでイメージしやすく、書名通り、まさに「ひと目で納得」できる。

間にコラムもあって、読み物としても楽しめ、初心者や子供にも利用しやすい1冊となっている。

また、演奏に活かせるように、著者でピアニストの関孝弘氏による実践的なアドバイスも付いている。




イタリア語から学ぶ ひと目で納得! 音楽用語事典




おけいこニスト 必見・必聴・必読!

えっ、これ Kindle 版が出てたんだ! 『これで納得!よくわかる音楽用語のはなし イタリアの日常会話から学ぶ』

2020/05/10(日) 13:02:23

ビバおけの読者なら、すでに蔵書の1冊となっている方もいらっしゃるだろう。

音楽用語の本当の意味を解き明かすユニークな書き下ろしエッセイ。

とにかく無類の面白さだ。

14年前に刊行され、長く読まれ続けてきたが、さすがに近年は品切れが目立っていた。

Kindle 版がリリースされていることは不覚にも最近知ったのだが、この「巣ごもり」の時期に、きっと稀有な読書体験をもたらしてくれるに違いない。

未読の方には、是非お勧めしたい1冊だ。

実は、音楽用語のほとんどは、イタリア人が日常会話で使っている生きた言葉であるという。

その事実に着目した本書は、音楽用語が使われた日常会話例を示しながら、それらが本来持っている生き生きとした意味を解き明かしていく。

用語に付きまとっていた固定観念が、次々と軽やかに覆されていく。

本書を読めば、楽譜に記された音楽用語がこれまでとは異なった意味を現し、実際に演奏する場面では、『どのように弾くべきか」という奏法のイメージが掴みやすくなり、微妙なニュアンスの表現にも目配りが利くようになるだろう。

レッスンや名曲に頻繁に現れる70の音楽用語が取り上げられており、実際にそれが使用されている有名な楽曲例とそのワンポイント・メモも付されている。

見出しを見るだけでも、とても興味深い。

例えば、Presto は「早寝早起きは健康の秘訣」、Largo は「洋服がブカブカだ!! 」、Diminuendo は「ちいさくて愛らしいミニチュアの世界 」といった具合だ。

一般の音楽用語辞典は、辞典としての性格上、多くの用語が網羅され、そこに簡潔な説明が施されている。

もう少し深く知ろうとする必要は満たし切れないし、分かりにくく、曖昧な説明もあって、今ひとつ腑に落ちないこともある。

そういう意味で言えば、本書はまさに目からウロコ、「定義づけられた言葉の意味を根底から覆す革命的な熱いメッセージ」とのキャッチコピーも決して大げさではない。

エッセイの体裁ながら、実にエキサイティングな1冊と言えるかもしれない。




これで納得!よくわかる音楽用語のはなし――イタリアの日常会話から学ぶ


【続編も紹介】

▶︎ 【第2弾はイラスト付き】『イタリア語から学ぶ ひと目で納得!音楽用語事典』

【関連記事】

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おけいこニスト 必見・必聴・必読!

「和声法」を理解するための最終手段

2020/02/21(金) 16:40:49

音大卒の父兄が持つ知見にはどう転んでもかなわないけれど、せめて基礎的な事くらいは理解しておきたい。

そんなおけいこニストご父兄のニーズに応える本が出た。

『絶対! わかる 和声法100のコツ』(ヤマハミュージックメディア)

和声を理解する方法と、演奏への役立て方をわかりやすく説いている。

著者は、土田京子氏(東京藝大作曲科・トロント王立音楽院ピアノ科卒業)。

和声法のエキスパートで、音楽教師の再教育塾「説き語り音楽塾」を主宰し、各地でワークショップを開催している。

「説き語り」とは、難解な用語をできるだけ使わずに、わかりやすい言葉で説明するメソッドのこと。

本書は、実際の授業現場で生徒の反応を見ながら磨かれてきたこのメソッドを初学者や一般向けにアレンジし、和声法のイロハをやさしくコンパクトに解説している。

後半では、そう言えば neko 先生が話題にしていた「ナポリのⅥ」などのマニアックな変化和音にも触れている。




絶対! わかる 和声法100のコツ


この本でも「やっぱりわからない」場合は、「説き語り音楽塾」の授業(一般コースあり)を受けてみる手もある。





おけいこニスト 必見・必聴・必読!

『成功する音楽家の新習慣』が熱い支持を集める3つの理由

2020/02/19(水) 11:01:29

ビバおけの記事 を読んで、『成功する音楽家の新習慣』を初めて手に取る読者が増えている。

刊行から1年半を経ても尚、熱い支持を集め続けている。

その理由は、以下の3点だろう。

① あらゆる楽器(声楽を含む)の、幅広い層(音高・音大生及び受験生、プロ・アマ奏者、指導者、学習者とその父兄等)に向けて、有益なスキル・知見・情報が提供されている

② 本来ならすべての音楽家が知っておくべきなのに、音楽学校の教育では見過ごされがちなテーマ(効率的な練習法、本番に向けてのメンタルコントロール、プロの演奏家としてのキャリアの積み方、故障の予防法等)をきちんと論じている

③ ハンドブックとして読者が必要な箇所を抜き出して勉強できる柔軟な構成になっている(暗譜のコツを知りたい場合は第4章、演奏不安を克服したい場合は第7章を読めばよい等)

構想と執筆に実に10年を要したのも頷ける。

<著者に聞く> ジェラルド・クリックスタイン氏インタビュー
『成功する音楽家の新習慣』が演奏家たちの熱い支持を集める理由
(ヤマハミュージックメディア公式サイト)




成功する音楽家の新習慣 ~練習・本番・身体の戦略的ガイド~





おけいこニスト 必見・必聴・必読!

おけいこニストからプロの音楽家まで 一生使える最高のガイドブック

2020/02/17(月) 13:16:45

あらためて紹介するまでもなく、ビバおけの読者なら、すでに本書を読んだ方は多いだろう。

『成功する音楽家の新習慣~練習・本番・身体の戦略的ガイド~』

2018年9月に刊行されて1年半、当然だが、よく売れている。

版元のヤマハミュージックメディアの公式サイトにはサポートページが設けられ、本書の内容を実践するための練習用の書式等がアップされている。

著者のジェラルド・クリックスタイン氏は音楽家・教育者。ノースカロライナ大学芸術学部音楽科の教授在任中の2009年、オックスフォード大学出版局から同書を刊行した。

効果的な練習方法、演奏不安への対処法、本番へのメンタリティの整え方、ステージ上でのマナーやふるまい方、コンクールへの準備、プロらしい演奏のノウハウ、故障への対処、より良い師弟関係の築き方・・・。

幅広いテーマが網羅され、個人で体得したらおそらく何年も何十年もかかるような貴重な知見やスキルが1冊に詰め込まれている。

欧米では出版されるや、「すべての音大生とプロの音楽家にとって必読の最高のガイドブック」と絶賛され、ベストセラーとなった。

日本版の帯にあるように、まさに「一生使える音楽家の教科書」である。

<<才能は内なる可能性を表す「風」。

 生涯にわたって吹き続けるが、その「風」を受けて、芸術という船を進めるためには、「帆」が必要となる。

 本書で取り上げた練習・本番・自己管理のスキルこそが、その「帆」にあたる。

 「帆」がなければ、才能という「風」は吹き去っていくだけで、どこにも連れて行ってはくれない。>>

と、著者は語る。

自分なりの知見や方法論を備えている人なら、それと本書の所論とを突き合わせて、取捨選択するという批判的な読み方も可能かもしれない。




成功する音楽家の新習慣 ~練習・本番・身体の戦略的ガイド~


「成功する音楽家の新習慣 サポートページ」




おけいこニスト 必見・必聴・必読!

事件の動機は、伝説のストラディヴァリウス “メシアの姉妹”

2020/02/07(金) 15:16:31

イタリア・クレモナのヴァイオリン職人が不可解な事件の謎に挑む、ヴァイオリンミステリー小説シリーズ3部作の第1作。

ヴァイオリン職人の探求と推理 (創元推理文庫)

ややベタなタイトル名だが、ヴァイオリンに関するマニアックな知識と鋭い洞察力を兼ね備えたヴァイオリン職人が、チェロを弾く友人の刑事と共に、ある事件の真相と、“メシアの姉妹”と言われる伝説のストラディヴァリウスを探し求めて、イギリスへと向かう。

謎解きのワクワク感と共に、楽器の構造や系譜、知られざる音楽史のエピソードに加え、緊迫のオークション場面や贋作秘話等、名器をめぐるヴァイオリン業界の内幕が、実に詳しく描かれているのが、とても興味深い。

主人公の職人のヒューマンで包容力ある人柄が魅力的で、イタリアとイギリスの風景描写も秀逸だ。

主人公の親友の孫娘がバッハのシャコンヌを弾くシーンも心に残った。

第2作は、ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密 (創元推理文庫)

主人公のもとに、「パガニーニ国際ヴァイオリンコンクール」の優勝者が弾く予定だったパガニーニ愛用のグァルネリ・デル・ジェス「イル・カンノーネ(大砲)」が持ち込まれることから事件が起こる。

「鬼親」の呪縛から逃れられない天才ヴァイオリニストの苦悩、パガニーニの波乱の生涯と楽譜の秘密、そこにプニャーニやヴィオッティまで登場する音楽史が絡んで、頁を繰る手がとまらない。

解説は青柳いづみこ氏だが、ネタばれぎりぎりのあらすじを含むので、本編読了後に読んだほうがよいだろう。

そして、続編を待望する日本の読者の熱烈な声に応えて、版元の東京創元社が著者に直接オファーして、日本オリジナル最新作として2019年11月に刊行された第3作 ヴァイオリン職人と消えた北欧楽器 (創元推理文庫)

4本の演奏弦に加え駒の下部に4~5本の共鳴弦が張られたノルウェーの民族楽器ハルダンゲル・フィドルをめぐるミステリー。

舞台はノルウェー。雨が降り止まないベルゲン、雄大なフィヨルド、激しい風と荒波が打ちつける北海沿岸の大自然の描写に、グリーグ、ペール・ギュント、そのモデルとなったヴァイオリニスト・作曲家のオーレ・ブルなど、ノルウェーの音楽史をめぐる逸話が、事件の謎解きの展開の中に多彩に織り込まれていく。

あたかもダン・ブラウンの「ラングドンシリーズ」と内田康夫の「浅見光彦シリーズ」を足して2で割ったような、ヴァイオリンとミステリー好きにはたまらないシリーズだ。




ヴァイオリン職人の探求と推理 (創元推理文庫)




ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密 (創元推理文庫)




ヴァイオリン職人と消えた北欧楽器 (創元推理文庫)





おけいこニスト 必見・必聴・必読!

東京藝大油画科卒の漫画家が描く 藝大をめざして青春を燃やす “スポ根” 受験物語

2020/02/06(木) 11:46:22

美術なんて全く知らなかった高校生の主人公が、ふとしたきっかけから東京藝術大学の美術学部を目指す――漫画『ブルーピリオド』。

単行本は2017年に第1巻がリリースされ、最新巻(2019/11)の第6巻は、いよいよ藝大受験編のクライマックス。

2次試験当日、目に激痛が走り動けなくなってしまった主人公が、痛みに耐えながら試験課題に臨むも、集中して作業ができない…

そこで予備校講師が提案したのは「飛び道具」!?――そして試験2日目にしてテーマを決めた主人公は他と差を付けるため豪快な秘策に打って出る。

作者である漫画家の山口つばさ氏は、東京都立総合芸術高校から現役で東京藝大美術学部油画専攻に合格。

在学中から漫画を描き、作品も提出したが、教授陣は「漫画は畑が違うので講評していいものか……」と具体的な講評はほとんどなしで、「勝手にやって」、漫画家になったという。

舞台となる美術予備校のモデルは「新美」(新宿美術学院)。

いかにして藝大を攻略するのか、そもそも美術とは何なのか?

著者の経験がきっしりと詰まった、ヒリヒリする現実感を伴った斬新な切り口から描かれる、“スポ根”的受験物語。



ブルーピリオド(1) (アフタヌーンコミックス)

【あわせて読みたい対談】

作者の山口つばさ氏と日本の美術市場の第一線で活躍してきた画家の中島健太氏との対談。漫画で描かれる「受験生」という特異な時間を2人はどう過ごしたのか、いざ美大へ進学するとどのような光景が待っているのか、さらには画家として生きるにはどうすればいいのか、等が語られている。

「美大は“絵で食べる方法”を教えてくれない」 漫画『ブルーピリオド』作者と完売画家が考える“美術で生きる術”」 (「ねとらぼアンサー」)





おけいこニスト 必見・必聴・必読!

【書籍】『私がハーバードで学んだ世界最高の「考える力」』

2020/02/04(火) 13:47:35

2020年1月30日、ダイヤモンド社から廣津留すみれさんの新刊が刊行された。

廣津留さんは、小中高と地元(大分県)の公立校に通い、学習塾や海外留学の経験はなく、独学でハーバード大学に現役合格した。

ハーバード大学では、音楽理論を専攻、国際保健(グローバル・ヘルス)を副専攻し、首席卒業。その後、ジュリアード音楽院に入学してヴァイオリンを専攻し、卒業時に2名だけに与えられた最優秀賞を受賞した(修士号取得)。

ヴァイオリンでは「第61回(2007)全日本学生音楽コンクール」中学校の部・福岡大会で第1位、「2009イブラ・グランド・プライズ国際コンクール」で最優秀賞を受賞している。

ハーバード大学では、毎日、高難度の宿題を大量にこなし、授業では他人とは異なる意見を必ず求められる。

学生同士の雑談でも、最先端の生物学や応用数学がテーマになることもある。

そして、当然のことだが、それらはすべて「英語で」行われる。

世界屈指の頭脳が集まるトップ校で、揉まれに揉まれ、常に自分の限界を乗り越えてきた著者が獲得した世界最高の「考える力」。

本書はそれを受験や仕事にすぐに役立つ形で59のルールにまとめている。

中でも第6章「音楽脳で考える力を育てる」は、学業とヴァイオリンの究極の二刀流を果たした廣津留さんならではの所論が光っている。

直観と論理の相乗効果をいかに高めるのか。

それはグローバル人材育成における最大の課題であるが、流行の「STEAM教育」は直観を鍛える Art を付随的な分野として捉えるのみで、本格的に導入しようとはしていない。

そのような現状に対して一石を投じる、Art の本筋をも究めた側からの貴重な実践報告としても面白く読めた。

【単行本ソフトカバー】



私がハーバードで学んだ世界最高の「考える力」

【Kindle版】



私がハーバードで学んだ世界最高の「考える力」


【この本も合わせて読みたい】

◆母が明かす ハーバード大とジュリアード音楽院をダブル合格&首席卒業した娘の英語学習法



▶ 著者は、ハーバードとジュリアードにダブル合格&首席卒業した廣津留すみれさんの母、廣津留真理さん。
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【動画】 『楽典 音楽の基礎から和声へ』-著者の東京藝大教授陣が解説

2020/01/30(木) 09:41:38

21世紀の「楽典」入門書として話題の『楽典 音楽の基礎から和声へ』の解説動画が、「ピティナ・eラーニング」にアップされた。

出演は、同書の著者である小鍛冶邦隆氏(東京藝大作曲科教授)、大角欣矢氏(東京藝大楽理科教授)、林達也氏(東京藝大作曲科准教授)。

執筆を担当した章について、具体例を挙げながら、同書の特徴と音楽教育での活用方法などを解説している。

林達也氏によるピアノを弾きながらの和声の解説、大角欣矢氏による歴史上の文献を参照しながらの音楽用語の解説は、従来の楽典の講義のイメージを覆す内容で一見の価値がある。

ダイジェスト動画を視聴できるが、全編の視聴には登録が必要。

ピティナ公式サイト


【東京藝大教授陣が執筆 新時代の楽典テキスト】



▶ 東京藝大音楽楽部の音楽理論・ソルフェージュ教育に準拠

▶ 東京藝大附属高校がはじめて教科書に採用

▶ 楽譜の読み書きから基本的な和声学習までをカヴァー

楽典 音楽の基礎から和声へ


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【書籍】『楽典 音楽の基礎から和声へ』-東京藝大教授陣が執筆する新時代のスタンダード

2019/12/17(火) 12:48:37

楽典や和声の本は、取っつきにくく、買って読み始めてはみたものの、途中で挫折してしまうことがよくある。

基礎的な事項などは、「すでに知っている」との前提で、説明が省略されることもしばしばだ。

2019年4月に刊行された本書は、そんな従来の本とは異なって、学習者の理解に資する独自のアプローチを取っている。

基本的な楽譜の読み書きから始まって、音程・音階・調・和声に多くのページを割き、丁寧な説明が施されている。

特に和声は、執筆者のひとりである林達也氏の著作『新しい和声』への導入として位置付けられ、本書1冊で基本的な和声の知識が学べる。

また楽語解説では、歴史的な成立過程に着目し、本来の意味に光をあてることによって、より深い理解へと導く工夫が凝らされている。

ただし、手っ取り早く問題演習と解説を積み重ねるタイプの本ではないので、入試対策としての即効性を求めるのは難しいだろう。

東京藝大の作曲科・楽理科・ソルフェージュ研究室の教授・准教授陣と、東京藝大附属高校の教諭による共同執筆で、藝高が本書を楽典の教科書として採用した。

事実上、藝大の音楽理論とソルフェージュ教育に準拠しているので、藝大受験を志す人にとっては、現時点での理解度云々はさておいて、手元に置くべき1冊となるだろう。


楽典 音楽の基礎から和声へ


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