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「第13回チャイコフスキー国際コンクール」第1ラウンドに関するコメント(3)

2007/06/24(日) 23:26:11

Participants of the 5th day:

31. Kamio Mayuko (Japan)
32. Semenova Elena (Russia)
33. Shishkov Artem (Belarus)
34. Jung Yoon Yang (Republic of Korea)
35. Frolova Ekaterina (Russia)
36. Lin Wen-Chun (Taiwan, China)
37. Gurdgia Liana (Russia)

<<第1ラウンド最終日は、注目すべき日本人ヴァイオリニスト、31)神尾真由子の演奏で始まった。

神尾のバッハは、フーガで時に弓圧をかけ過ぎたため、棹が触れる音が聞こえたものの、高いレヴェルにある演奏だった。パガニーニ17番は曖昧さや不安な所がなく、24番もミスなくこなした。モーツァルトとワルツ・スケルツォの終結部では、音が強くなり過ぎるきらいがあった。しかし、いくつかの細部の瑕疵があったとしても、それが全体の印象を損なうことはなかった。

最弱音のピアニッシモから最強音のフォルテッシモに至るまでの音色の素晴らしさ、非の打ち所のないイントネーション、よく考えられた各々の運弓は、かつてこのコンクールに出場した旧ソ連のコンテスタント達を彷彿とさせるものがある。

次に登場したのは、32)エレーナ・セメノヴァ(ロシア)。彼女のパガニーニ1番の演奏は、特筆に価するものだった。アップボウからダウンボウの隅々に至るまで音が聴き取れた。モーツァルトの響きは面白かった。ただ残念なことに、彼女は何故か沈んだ様子で、それが始終演奏に現れていた。

次は、33)アルテム・シシュコフ(ベラルーシ)。極めて抑制の効いた、清らかなバッハ。フーガは疾走する。どう弾きたいかがよく練られており、その意図は明瞭だ。パガニーニ24番は、少々苦労していた。モーツァルトはとても美しく、自然であった。

チャイコフスキーでは、終結部のオクターブがよく聴こえた。テンポ指定に対する彼の注意深い姿勢は、チャイコフスキーを喜ばせるものだろう。それ故、様式の統一感がとれ、作品意図は明確となった。演奏態度は飾り気がなく、気品があり、拍手の嵐を受けてもそれは変わることがなかった。彼は良い印象を残した。

35)エカテリーナ・フラローヴァ(ロシア)は35番目の登場。5年前の前回大会で、最年少のコンテスタントに贈られる賞を得ている。彼女は今回も正確に、悠々と演奏した。モーツァルトのアーティキュレーションは実に良かった。チャイコフスキーの中間部は美しい響き。しかし、反応速度が十分ではなかった。

第1ラウンドの最後は、他にない特別の解釈による演奏を聴くことができた。37)リアナ・グルジア(ロシア)の演奏だ。そこにはオリジナルのアイデアが一杯詰まっており、ステージ上でごく自然に、優れたピアニストと共に音楽を作る喜びを表していた。ただ、テクニック面での瑕疵が多かったのはとても残念だ。

総じて言えることは、第1ラウンドでは、第2ラウンド進出については疑う余地がない何人かの卓越した上位層が、その存在感を示したことだ。

と言っても、審査団の前にはもう一つの課題が厳然とある。彼らは、最高ではないが相応のレヴェルのコンテスタントを相当数選ばなければならないのだ。

残念なことだが、モスクワ国立音楽院出身のコンテスタンントの大部分は精細を欠いていた。>>





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