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【ビバおけ 年末特集】2015年の国際コンクールを回顧する②~ジュニア国際コン編~

2015/12/30(水) 19:59:15

2015年、ビバおけがフォローしたジュニア国際コン(※)は6つ。ベルギー、イタリア、ドイツ、ポーランド、中国、ロシアで開催された。※年齢制限のあるシニア部門を含む

日本人コンテスタントは、これらコンクールの各エイジ部門で大健闘、13名が上位入賞を果たした。

中でも第1位は5名を数え、うち2名は全部門を通じてのグランプリを獲得。ふたりとも「学生音コン」小学校の部全国大会の上位入賞者であった。

ヴァイオリンの “アンダーエイジ” 世代の実力と、いち早く国際コンに照準を合わせる高いモチヴェーションを印象付けた1年だった。

まずは3月、ベルギー・ナミュールで開催された「若いヴァイオリニストのためのグリュミオー国際」(3/27~29)のカテゴリーA(10歳以下)で、中野りなさんが優勝しグランプリも獲得。カテゴリーD(21歳以下)では、片山遥さんが第2位に入賞した。 

若いヴァイオリニストのためのアルテュール・グリュミオー国際コンクール 2015」-中野りなさんがカテゴリーAで第1位・グランプリ、片山遥さんがカテゴリーDで第2位

同コンクールではドーラ・シュヴァルツベルク氏が審査員を務めたが、5月には同氏が審査委員長を務める「アンドレア・ポスタッキーニ国際」(5/23~30)がイタリア・フェルモで開催され、カテゴリーC(17~21歳)で 加藤周作さんが第2位(最高位)に入賞した。

「第22回 アンドレア・ポスタッキーニ国際ヴァイオリンコンクール」カテゴリーC-加藤周作さんが第2位(最高位)

8月には、過去の入賞者から主要シニア国際コン入賞者を輩出してきた「クロスター・シェーンタール国際」(8/20~31)がドイツ・シェーンタールで開催され、日本勢4名が上位入賞。

第1エイジグループ(14歳以下)で前田妃奈さんが、第2エイジグループ(15歳~17歳)で菊川穂乃佳さんがそれぞれ優勝。第3エイジグループ(18歳~20歳)では福田麻子さんが第2位、釜衣緒良さんが第4位に入賞した。

前田妃奈さんは、3つのエイジグループの第1位の中で最も優れたコンテスタントに授与される特別奨励賞(「ラインホルト・ウルト賞」)も受賞。前回の福田廉之介さんに続く快挙で、第1エイジグループは日本人が2大会連覇を達成した。

【日本勢W栄冠】「第16回クロスター・シェーンタール国際ヴァイオリンコンクール」-第1エイジで前田妃奈さん、第2エイジで菊川穂乃佳さんが優勝。第3エイジは福田麻子さんが第2位、釜衣緒良さんが第4位

9月には、ジュニア世代の登竜門として定評のある「ヴィエニャフスキ&リピンスキ国際」(9/10~19)がポーランド・ルブリンで開催されたが、ほぼ同時期には新設の「若い音楽家のためのモーツァルト国際」(9/13~26)が中国・ジュハイで開催された。

両コンクールでも日本人コンテスタントの活躍は顕著だった。

「ヴィエニャフスキ&リピンスキ国際」のジュニア部門(18歳未満)では河井勇人さんが優勝、水越菜生さんが第3位。シニア部門(18歳~23歳)では小川恭子さんが第3位に入賞した。小川さんはこの直後、「日本音コン」に出場し、第1位を獲得した。

ジュニア国際コンとしては破格の入賞賞金でも注目を集めた「若い音楽家のためのモーツァルト国際」のグループC(18歳~23歳)では篠山春菜さんが優勝、グループA(14歳以下)では3月の「若いヴァイオリニストのためのグリュミオー国際」で優勝した中野りなさんが第4位に入賞した。

「第1回若い音楽家のためのモーツァルト国際コンクール」ヴァイオリン部門-【グループC】篠山春菜さんが優勝

「第1回若い音楽家のためのモーツァルト国際コンクール」ヴァイオリン部門-【グループA】中野りなさんが第4位

12月には、ヴァジム・レーピン氏が審査員を務めた「若い音楽家のためのチャイコフスキー国際」(12/5~15)がロシア・ノヴォシビルスクで開催され、安田理沙さんが第2位に入賞した。

「第9回若い音楽家のためのチャイコフスキー国際コンクール」ヴァイオリン部門-安田理沙さんが第2位

また、ビバおけではフォローしていなかったが、10月にブルガリア・ソフィアで開催された「エミル・カミラロフ国際」(10/22~31)のジュニア部門では吉本梨乃さんが優勝した。

「第5回エミル・カミラロフ国際ヴァイオリンコンクール」ジュニア部門-吉本梨乃さんが第1位

各コンクールの日本人出場者は、「若い音楽家のためのモーツァルト国際」5名、「ヴィエニャフスキ&リピンスキ国際」10名、「クロスター・シェーンタール国際」6名、「アンドレア・ポスタッキーニ国際」9名など。

国際コンへの挑戦には、様々な壁が立ち塞がる。

応募フォーム記入・動画提出・エントリーフィー支払等の準備の煩雑さ。海外渡航、現地での言葉・習慣・寝食につきまとう不安。

しかし、それらを乗り越えて余りあるのは、現地のホスピタリティに包まれつつ得る演奏経験だ。

講習会がセットされたジュニアコンクールもあり、温かく支援を惜しまない審査員・スタッフ、そして熱心な聴衆が多くいる。「あなたの演奏が好きよ」とハグされることも稀ではない。

準備段階から現地でのコンクール参加まで、いろいろと大変だが、参加して良かったという感想は多くの出場経験者から聞くことができる。

「学コン」の次は世界へ。

来年もビバおけは、「常に上を目指す」志ある若きコンテスタントの海外挑戦に、熱い視線を投げかけていきたいと思う。



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