ビバ!おけいこヴァイオリン

門下、レッスン、先生、コンクール・・・時にシリアス、時にコミカル。

全記事一覧 << 2018/03 123456789101112131415161718192021222324252627282930 2018/05 >>

Profile

イグラーユ

運営:イグラーユ
開設2005年9月。コンクール・受験・留学をめざすヴァイオリン学習者のための情報サイト。

About

プレミアムサイト「ヴァイオリニア」

国際コン、受験情報、音楽トピックスはこちらでも発信中。スマホ完全対応。ヴァイオリン学習情報究(きわ)メディア。

Violinear-logo_new_small_frame_

ブログ内検索

お探しの情報は、まずはこの「ブログ内検索」で。当ブログは過去12年の国内外のヴァイオリンコンクールの情報等をストックしています。

最近の記事

スポンサーリンク

カテゴリー


※一部カテゴリーの記事は、現在改修中のため非公開となっています。

過去の記事(月別)

PR

Amazon

リンク

輸入楽譜バイオリン楽譜ネット

RSSフィード

“ボウ然” 欧州有名オケも押収の憂き目に会った、アメリカの税関審査

2014/06/06(金) 19:50:08

先日は、ヴァイオリンの機内持ち込みを許さない、USエアウェイズの乗務員の理不尽な対応 について伝えたが、今度は、アメリカ入国時に弓を巡って起こったトラブル。但しこちらは乗客側の分が悪い。

弓のチップ(先端部分)が象牙製だと疑われて、空港の税関で押収されてしまったケースである。

災難にあったのはニューヨーク公演を行う予定だったミュンヘンフィルハーモニー管弦楽団とブダペスト祝祭管弦楽団という欧州の2つの有名オケ。ミュンヘンフィルはあやうく公演がキャンセルになるところだったという。

「ワシントン条約」(CITES :絶滅の恐れのある野生動植物の国際間取引規制条約)違反について、以前は問題にならなかった小さな部分(弓のチップ)にも、アメリカの税関の監視の目が強まっており、欧米の演奏家らの間に動揺が広がっている。

事の発端は、今年2月に、アメリカ政府がアフリカゾウ保護のために象牙取引の規制強化を打ち出したことだ。

それまで規制がゆるかったオーケストラのツアーも例外ではなくなり、4月に、ニューヨーク・カーネギーホールで公演を行う予定だったミュンヘンフィルの団員の弓が、チップに象牙が使用されているとの理由で、空港税関に押収されてしまった。

何本の弓が押収されたのかは明らかにされていないが、ミュンヘンフィルのスポークスマンによれば、押収額は、約80万ユーロ(約1億1200万円)にのぼったという。

結局、カーネギーホールとドイツ大使館が調停に奔走した結果、弓は返還され、公演は無事行われた。

「アメリカオーケストラ連盟」は規制の柔軟化を求めロビー活動を展開、5月15日に、USFWS(「アメリカ合衆国魚類野生生物局」)が規制を緩和し、象牙を少量使用した楽器のうち、2014年2月25日以前に購入されたものについては(それを証明するCITES の輸出入許可証があれば)、アメリカへの持込が可能とする声明を発表した。

しかし、その直後に、第2の押収事件が発生する。

5月31日、ハンガリーのブダペスト祝祭管弦楽団が、団員とは別便の cargo で持ち込んだ楽器のうち、7本の弓がチップに象牙を使用しているとして、ケネディ国際空港の税関に押収されてしまったのだ。

同楽団は、やむなく関係者のつてでアメリカのプロ演奏家から弓を借り受け、ニューヨークのエイヴリー・フィッシャー・ホールでの公演を乗り切ったという。

5月15日の USFWS の声明に基づけば、象牙製のチップの弓は、2014年2月25日以前に購入したことを 証明するCITES の輸出入許可証を取得して税関に提示すれば持ち込めたはずだが、ブダペスト祝祭管はその7本の弓について許可証を用意していなかったものと思われる。

しかし、事態はさほど単純なものではなかった。

なぜなら、ブダペスト祝祭管のスポークスマンが、「そもそも押収された7本の弓は象牙を使用しておらず、それを証明するハンガリーの専門家による鑑定書を所持していた」ことを明らかにしたからだ。

テップが象牙でなければ許可証は不必要で、持ち込みが認められてしかるべきである。

さらには、“The Violin Channel” によれば、「ブダペスト祝祭管のひとりの団員が所有している2本の弓のうち1本だけが押収されたが、その2本は同じメーカーが同じ年に同じ材質で作ったものだった」事実も明らかとなる。

ところが一方、“WQXR Blog” によれば、「USFWS のスポークスマンは、調査官が7本の弓のチップに象牙にしか見られないある特徴的な線(Schreger lines)を確認したことを明らかにした」という。

果たして、弓の鑑定書が正しいのか、税関の調査が正しいのか。

象牙が使われているかどうかの難しい判断論争に翻弄されつつ、大切な弓が今後も押収のリスクにさらされ続けるというのは、演奏家にとっては耐え難い事態と言わざるを得ない。早急な改善が望まれるところである。 (ブダペスト祝祭管の押収された弓は罰金525ドルの支払いを受け後日返還された)

アメリカ入国時の防衛策としては、弓のチップに象牙が使われていないことが分かっていたとしても、念のために鑑定書と購入記録(日付の入ったレシート等)を携行しておく必要はありそうだ。


(関連記事)

「ATAカルネ」以外の方法−但しリスクあり (2012/11/05)



関連記事


スポンサーリンク
気になる話題・ニュースよりTB:0CM:0
コメント
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://vivaoke.com/tb.php/3901-fc4be9a9

スポンサーリンク

おすすめのDVD教材

全日本学生音楽コンクール

書評でとりあげた本

PR

無伴奏曲のCD


課題曲発表と同時にCDを探すが、すぐに品切れ・・・
そんなことのないように、常備しておくべき「無伴奏曲のCD」一覧

VIVA!定番アイテム

おけいこニストなら、必ず揃えておきたい、定番のCD・DVD・書籍をリストアップ。

CD一覧

DVD一覧

書籍一覧

Copyright(C) 2006 ビバ!おけいこヴァイオリン All Rights Reserved.
Powered by FC2ブログ. template designed by 遥かなるわらしべ長者への挑戦.