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「ブルー・フジ・クヮルテット」と「鹿間四重奏団」

2011/11/14(月) 20:44:17

2つのカルテット。

前者は、ジュリアード卒の俊英日本人演奏家が結成した世界有数のカルテット。後者は、結成30年、円熟期を迎えて解散を決めたカルテット。

いずれも小説に出てくる架空のカルテットだ。

丸谷才一氏の『持ち重りする薔薇の花』は、元経団連会長が打ち明ける「ブルー・フジ・クヮルテット」の秘話。芸術の「聖」と人間の「俗」を精妙に語って、小説の極上の面白さを堪能させてくれる。ハイドンのセレナーデに関する謎など、音楽談義も盛り沢山。

小池昌代氏の『弦と響』は、ラストコンサートを迎えた「鹿間四重奏団」の1日を、複数の登場人物の視点で描く。詩的な語り口が創り出す重奏の調べが心地良く、所々で展開される作家の音楽観に共感させられる。


『持ち重りする薔薇の花』の装丁は、和田誠氏によるもの。これは薔薇の花が型押しされたヴァイオリンとヴィオラとチェロの駒だろうか。

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持ち重りする薔薇の花 (新潮文庫)

弦と響 (光文社文庫)



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