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さよならは言わないでよ、マキシム

2008/05/18(日) 17:44:55

マキシム・ヴェンゲーロフ氏の引退が取り沙汰されている。

イグラーユ宛にも読者から「引退されるの、ご存知ですか。とてもショックです!!」とのメールを頂いている。

Maxim Vengerov says he is putting down the violin, his 'mother tongue'(4月5日付“The Times”)*以下英文はこの記事より抜粋。

昨年から、右肩の故障で公演をキャンセルし続けていたが、その故障はすでに完治し、カムバックが待たれるところであった。

教育への熱い想いと指揮者としての活動への強い意欲が、トップ・ヴァイオリニストとしての演奏活動の休止を決断させたようだ。

“Rather than disappointing audiences I would say that if I stop doing these other projects now, I will be disappointing myself. From this point on, I have decided to leave my violin to rest for some time, in order to give my undivided attention to conducting.”

まだ33歳である。ヴァイオリン演奏・指揮・教育と、複数の活動への専心が難しいのはわかるが、我々としては落胆せざるをえない。  to rest for some time という部分に、僅かな期待を込めたいところだが。

Nor does he want to go back to “being on a wheel in a box, like a hamster. I have to get off that wheel to see if I’m capable of doing other things. I will play again. But I can’t tell you when that will be.”

ハムスターか。気持ちはよくわかるが、やはり我々は、いつ再び演奏活動に戻ってくれるのかと、そればかりを問いたいのだ。

And so when Vengerov returns to the UK next Friday for the Yehudi Menuhin violin competition in Cardiff (he is a judge), it will be as a conductor, accompanying another violin star (Joshua Bell) rather than taking centre stage. It’s not injury that has led to the substitution – to Vengerov’s mild irritation, this is still the official story – but simply the desire to try new things.

先般の「メニューイン国際」の記念コンサートは、センターステージにはジョシュア・ベル。ヴェンゲーロフは指揮に回った。故障ゆえではなく。

Once again he says: “The violin is my mother tongue. I will always come back to it, but have no plans to get back on the treadmill. There comes a time when you need to stop flying all over the world. When the opportunity came for me to conduct Josh at the Menuhin competition instead of playing, I was really excited by the idea.”

「ヴァイオリンは私の mother tongue(母語)」。つまりヴァイオリンは、彼にとっての最も基本的な表現手段。

お願いだから、さよならは言わないでよ、マキシム。

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