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第60回全日本学生音楽コンクール-自由曲制の不安と高揚

2006/03/27(月) 19:27:22

自由曲制をとっている「日本クラシック音楽コンクール」(通称「クラコン」)の全国大会の過去の入賞者を見ると、「毎コン」の入賞者と結構重なりますが、順位は変動します。

課題曲制の「毎コン」と自由曲制の「クラコン」、審査員と審査基準の相違、その時々のコンテスタントの調子、曲との相性の問題・・・。条件が様々に異なりますから、順位の変動があって当り前ですが、今回の「新生毎コン」全国大会は、自由曲制という点においては、この「クラコン」的状況の現出を予想させることになります。

自由曲制は演奏者の個性が伸び伸び発揮され、観ているほうは大いに楽しめます。(一方、同じ課題曲を何人も聞くのは、やはり疲れますね。)しかし出場者にとっては大変です。

全国大会での入賞を狙うエリート層は、4月末の地区大会の予選・本選課題曲発表から、予選曲と本選曲に加えて、全国大会用の自由曲の3曲の準備に入ることになります。

これまで、「毎コン」と「クラコン」を並行して受けてきた人は、9月の「毎コン」予選曲で、「クラコン」の予選を受ける。(過去に全国大会に入賞している人は「クラコン」予選は免除されますが。)9月~10月の「クラコン」本選は、「毎コン」本選曲で。そして12月20日ごろの「クラコン」全国大会は、順位を狙って別の得意の自由曲で勝負というパターンが見受けられました。

上記のパターンを経る上位層はもともと「毎コン」の2曲と、別に自由曲の3曲準備で臨んでいますが、「新生毎コン」の地区本選から全国大会までは1か月しかありません。タイトなスケジュールの中での闘いになることは目に見えています。

従って、全国大会が自由曲制と言っても、曲の完成度を重視して、本選の課題曲で勝負をかけてくるコンテスタントもいるかもしれません。より難易度の高い自由曲で勝負するのか、難易度を抑えても完成度の高い本選課題曲で勝負するのか。

全国大会の審査基準がどのあたりに置かれるのかにもよりますので、そのあたりを予測し、自らの力量・準備期間と相談しつつ、曲の選択を決定することになります。非常に悩ましいですね。「クラコン」は、曲の難易度面での加点があるようですが、「新生毎コン」はどうなるのでしょうか。

いずれにしても初めての自由曲制。一回目の今年の全国大会は、いろいろな意味で実験的側面が強いのは致し方ないところです。終わってみて初めて方向性が見えてくるものかもしれません。

記念となる60回大会への挑戦は様々不安な要素はありますが、各コンテスタントの皆さんは未知の部分への挑戦という気概と、入賞をめざす高揚感を常に保持し、準備にあたっていただければと思います。


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第60回全日本学生音楽コンクール-地区大会と全国大会の順位付け

2006/03/27(月) 01:46:39

従来の「毎コン」(「全日本学生音楽コンクール」)全国大会は各地区1位のみが出場し、全国1位のみを決定する大会でした。ヴァイオリン部門で言えば、4地区から4名が出場し、本選課題曲を再度演奏。1位の1名のみを選ぶという方式です。

全国1位はもちろん大変な栄誉であり、その選出のための全国大会は重要なのですが、この方式ゆえ今一つ盛り上がりに欠ける側面をもっていました。「毎コン」と言えば、各地区大会での本選の結果(1位~3位と奨励賞)のほうがクローズアップされ、事実その結果は幾多のヴァイオリン・エリート達のコンクール歴を彩ってきました。

今回の「新生毎コン」の概要でひとつ不明確なのは、全国大会では何位までの順位がつくのかという点です。従来は1位だけでしたが、参加者数が拡大されれば、当然、順位付けの拡大につながるだろうと考えるのが自然ですが、その場合、今までの地区大会での順位付けはどうなるのだろうか、というもう一つの疑問もわいてきます。

今回の概要が言うように地区大会が「全国大会の予選にあたる」位置付けを文字通りとるとするならば、地区大会本選での従来までの順位付け(1~3位と奨励賞)は消え、全国大会出場枠に入った人を入賞者として位置付けるにとどまる形になるのでしょうか。それとも地区大会本選の順位付けはそのまま残るのでしょうか。

これまでの地区大会での順位付けは、入賞者のその後の経歴記載に重要な意味をもってきただけに、この部分の変更がどうなるかはとても気になるところです。参加者にとっては、地区大会が現在の形のままの順位付けを続け、新たに自由曲での全国大会での順位付けが加わる形が望ましいでしょう。その場合は、課題曲制の地区大会本選と自由曲制の全国大会と、2つのコンクールを受ける形に似てきます。地区大会順位が全国大会で逆転する現象もありえますから、観客も楽しめるコンクールとなることでしょう。

一方、もし地区大会の順位付けが行われなくなった場合は、「毎コン」は全国大会中心のコンクールに質的に変化することになります。それはそれで60年目の英断ではありますが、できればその場合の全国大会における順位については、できるだけ多く出す方向で考えていただきたいものです。

変更の詳細がはっきりわかる参加規定書の発売は4月25日とのことです。



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