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「魔王のスタジオ」-窮鼠(きゅうそ)曲・火出ん痛付き

2006/01/24(火) 19:18:22

「ボビは嫌だ。ボビは嫌だ。この姿勢がいい。」

「イタイ、イタイ。指がイタイ。」

「ダルイ、ダルイ。腕がダルイ。」

「絶対、絶対。ジージに言いつけるぞ。」

魔王はショウゾウがこねるダダにひたすら耐えた。

父親の手前、そして背後にいるオタベ幹事長の手前。

しかし限界がある。基本的にわがままな芸術家が、一般人のわがままに耐えられるはずはない。

「そうじゃない。こうだろう!」

「こうたろう、じゃない。ボビはショウゾウ。光太郎はボビのいとこ!」

「はあ? 何を言ってるんだ。馬鹿か、お前は。」

気色ばんで魔王が怒鳴った。ショウゾウの父親はその激しい怒鳴り声に一瞬凍りついた。

ショウゾウは「ウルサイ、ウルサイ。聞かない、聞かない。」と耳をふさいで、だんご虫のように丸まった。

断固無視、状態である。

「何をやってるんだ。立て! 立って、ちゃんと構えろ!」

そう言うと、魔王はショウゾウのぶよぶよの腕をつかんだ。

「あっ。つかんだ。つかんだ。ボビをつかんだ。」

「せ、先生、いけません。離して下さい。離して下さい。」

スキムラ父が青ざめて言った。あくまでも子供の立場に立とうとする、どうしようもない父親。

「さあ、立て!」

ガブッ!

「ギャアーーーー」

魔王の右手の甲に激痛が走った。ショウゾウが噛みついたのだ。

唾液で薄められたリンゴ飴の赤が、血と交じり合ってにじむ。そこに鮮やかな輪郭で残された歯型。血液の脈動でジンジンする激痛に魔王は襲われた。

「イターーーイ。痛、 痛、 痛、。」

魔王は飛び上がって、苦悶した。

「だから先生、申し上げたでしょう。この子にいきなり触ってはいけません、と。」

それ見たことかと言わんばかりに、スキムラ父がクールに言った。

「な、な、な、何だそれは!」

血のにじむ手を押さえて、魔王が絶叫した。

「ああ、ソロを弾かないといけないのに。どうしたらいいだ。右手が痛い。イターーーーイ。弓が持てないよ。あーーん。オロローーーン。オロローーーン。」

大の大人が正体を失くして、本気で泣き喚く。

断固無視に化身していた凶暴な鼠は、さすがにこの姿を見ると、自分のしでかしたことの重大さに気づいたようで、しおらしくなった。

-そうです。甘やかせば、つけあがります。しかし、大人が本気で喜怒哀楽を示せば、しおらしくなります。

激痛でぼんやりした頭の中の彼方で、誰かがそう言ったように魔王は感じた。


魔王のスタジオTB:0CM:0

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