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「魔王のスタジオ」-彼方のソナタ

2006/01/16(月) 19:40:28

「ショウゾウ君、かわりのリンゴ飴は僕が買ってきてあげるから、ヴァイオリンを出して、今習っている曲を弾いてみてくれないかな。」

コバちゃんが、マエストーソな(威厳に満ちた)声でゆっくりと言った。その響きはスキムラ父子の動きを止めた。

父親とは似ても似つかない膨れ上がった身体。顔もそれに比例して大きいが、眼だけは細い。その眼をさらに細くして、ショウゾウは怖れるようにコバちゃんを見た。微笑んでいるコバちゃん。

「うまく弾けたら、新しいリンゴ飴をあげよう。」とコバちゃんが言った。

優しそうだが、コバちゃんの言葉と態度には、きっぱりとしたものがあった。少年は口中に残っていたリンゴ飴のかけらをごくりと飲み込んだ。

そして沈黙の数十秒が過ぎていった。いや・・・

-さあ、上手に弾いてごらん。君が上手に弾けば、いいことがあるよ。

誰もが沈黙しているはずなのに、遠く彼方から響いてくるような声がした。その声はどうやらコバちゃんのほうから聞こえてくるようなのに、コバちゃんは口を動かしていなかった。ショウゾウは不思議に思った。

-さあ、ヴァイオリンのケースを開けて。

と、また声がした。魔王にもスキムラ父にもその声はまったく聞こえなかった。ショウゾウの耳だけにはっきりと聞こえた。

その声は優しく、深く、人間の声のようでいて、何かの楽器が奏でる音楽の心地よさに包まれているようでもあった。

はじかれたように少年はヴァイオリンケースを開けて、ヴァイオリンと弓を取り出した。そしてそれをコバちゃんに渡した。コバちゃんは弓の毛を締め、軽く調弦して、少年に返した。

「何を弾いてくれるのかな?」

「ヘンデル。」

「ソナタ第3番2楽章だね。」

魔王とスキムラ父はあっけにとられて、その様子を眺めていた。

少年はまじめな顔つきになって、ヴァイオリンを弾き始めた。


魔王のスタジオTB:0CM:0

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