ビバ!おけいこヴァイオリン

門下、レッスン、先生、コンクール・・・時にシリアス、時にコミカル。

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「番頭はんの帳場」-レオニード・コーガン

2006/01/11(水) 19:37:18

番頭はんは基本的に浪花のあきんど。品質のいいものを、安く売る。

レッスン代は関東有名門下に比べても、格段に安い。要するに品質本位の薄利多売。だから、時間にはうるさい。レッスンの時間密度は必然濃くなる。

浮利に走らないのも浪花あきんどの心意気。おけいこヴァイオリン界における現在の番頭はんのポジションは、はっきり言って甘い汁、濡れ手であわの誘惑がいっぱいである。が、番頭はんは、この点できわめて清廉。丁稚どん父兄からのレッスン料以外の謝礼は、一切受け取らない主義である。

しかし、そうは言っても父兄からはお土産だ、差し入れだ、中元・お歳暮だと、様々な名目をつけて品物が届けられる。

番頭はんも甘党であり、お菓子程度のお相伴にはあずかることもある。

今日も、レッスンに来た丁稚どんの父兄からお干菓子の差し入れをいただく。

「おーーっ。お母さん、おおきに。わて、これ大好き。目がないんですわ、このお干菓子。

えーで。えーで。ほんまに、えーで。


エーデンの干菓子。


なんちゃって。

わては、若い頃には、クラシック界のジェームズ・デーン呼ばれてましたんや。(*注1)

お母さん信じてくれはりまっか? 今は、おじんで、ちょっと太ってデーンとしてますが、その頃は、男前で、ファンをブイブイ言わせてましたんや。」

ここで番頭はん、勝手にタイムスリップ。夢見る少年のような顔つきになって、ヴァイオリンを鮮やかに弾き切るポーズをする。そして、万雷の拍手を浴びたかのように、大袈裟なお辞儀をペコリペコリと2度。

そして決めゼリフ。


礼を2度・紅顔の美少年ったあ、わてのことでんねん。」


*注1)番頭はんは「ディ」を「デ」と発音しがちである。「ディズニーランド」は「デズニーランド」。「ディック・ミネ」は「デック・ミネ」。アメリカ生活が長いが、英語の発音は推して知るべしである。

*注2)レオニード・コーガン→1924年、ソ連・ウクライナのドニエプルペトロフスク生まれ。ユダヤ系。12歳で、フランスの巨匠ジャック・ティボーに師事。17歳で、モスクワ・フィルと共演。1951年エリザベート王妃国際音楽コンクールで第1位を獲得。1955年に世界各国を演奏旅行。ダヴィッド・オイストラフと並んで、ソ連が生んだ20世紀ヴィルトゥオーゾの最高峰の一人である。


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2006/01/11(水) 19:14:35

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その他

「魔王のスタジオ」-ウルフガングの囁き

2006/01/10(火) 19:48:33

オタベの次男は不肖の息子である。東大→高級官僚→衆議院議員のゴールドコースを歩んだ長男とは正反対に、次男は遊び呆けていた私大在学中に訪れたオーストラリアのゴールドコーストで、語学研修の傍らボランティア活動に励む日本人女性と出会い、そのまま現地で結婚。ひとり娘だったため、養子に入ってスキムラ姓に改姓した。もちろんオタベがそれを許すはずもなく、勘当同然に。

帰国後、サラリーマンになったスキムラがオタベ家への出入りを許されるようになったのは、孫のスキムラ・ショウゾウのおかげであった。長男夫妻に子供はなく、ショウゾウは優しいオタベ爺ちゃんの寵愛を独り占めした。

スキムラの参議院議員出馬も、ショウゾウのおかげであった。

平社員スキムラは、他の隠れ門父兄に比べ、可処分所得は明らかに少ないはずである。ドクター・コバことコバちゃんは、スキムラからはバカ高なレッスン料は取らないように魔王に進言した。魔王はコバちゃんの言う通りにした。

スキムラの息子ショウゾウは、このようにして爺ちゃんの七光りで、実力もお金もないのに魔王門下にスルリと入門することになった。「サロン・ド・魔王」への参加も実費だけの徴収という特別待遇で。

「スキムラさんが次回の参議院選でめでたく当選し、政治家にヒラリと転身すれば、魔王先生にとって政界進出の足がかりがまた一つ増えることになりますよ。政治家になるには、人脈を網の目のように張り巡らせることが重要です。」

コバちゃんは魔王の肩を抱きながら、耳元にアダージョな(緩やかな)優しい言葉を吹きつけてやった。

今日は、モーツァルト・イヤーの記念コンサートで自らが独奏することになっているヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」の練習をしていた魔王。1音1音に集中し、あるべき発音について考えているうちに、いつものように「行ってしまった」のである。

魔王は自らの練習中は、スタジオの全体照明を落とし、集中のために自分にスポットライトをあてる。今、そのスポットライトは、床にへたりこんで、コバちゃんにしなだれかかっている情けない魔王の姿を鮮やかに照らしていた。

魔王は陶然とした顔で、うなされるように言った。

「ウルフガングの音楽を奏でるためには、各音をすっぽり収め、響きを端正に整える『発音の容器』が必要なんだ。そうだ、小林君、わかるかね。『容器』だ。『容器』を自分の体に備え付けることが必要なんだよ。」

一種異様な妖気をたたえて、容器を語る魔王。この状態に陥ると、魔王の心を常日頃占めているあれやこれやの問題が洪水のようにあふれ出てきて、魔王が苦悶の涙を流すことをコバちゃんはよく心得ていた。

その時を待って、コバちゃんは、優しく魔王の肩を抱く。そして、魔王が避けて通りたい問題をストレートに問いかけ、その解決策を話してきかせてやるのであった。

マインドコントロールされた魔王は、コバちゃんの言うことに何でも従った。

税理士であったコバちゃんの父親は、かつて周囲の勧めもあって市会議員選挙に立候補し、敗北した。支持勢力の造反や寝返り、組織的な買収工作、選挙違反とその密告・・・。

最後は孤立無援、地盤皆無の状態で闘い、ボロボロになってしまった父の姿をコバちゃんは覚えていた。

「先生。クモの巣のように、人脈の目を張り巡らせましょう。1つ1つ確かな糸を紡いでいくのです。」

言葉は優しいが、コバちゃんの眼は復讐に燃えるどうもうなウルフガン(狼眼)になっていた。

魔王はコバちゃんの言葉に子供のように頷いた。


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「番頭はんの帳場」-パガニーニ「24のカプリース」

2006/01/09(月) 19:27:52

番頭はんの「帳場」(=レッスン室)は、実質本位でお金をあまりかけていない。魔王のスタジオの豪華さとは全くの正反対。

伴奏用のピアノはなし。ピアノ合わせは、その時になったらスタジオを賃借りして、やればええ。今の時代、賃貸やで。ピアノみたいな資産はこうたらあかん。

帳場は狭い。丁稚どんひとりと番頭はんが、ヴァイオリンを弾けるスペースさえあればええ。

AVシステムなんか、いらんわい。カセットデッキで十分や。

ホームシアターなんか、いらんわい。オペラはホールで見るもんや。

帳場の空調は旧式。時々、凄いうなり声をあげる。こんなもん、気にしとったらあかんで。これから先、オケに入って、自分より下手な連中と弾くこともある。雑音をうまく聞き流す練習やと思え。

丁稚どんの汗と涙の残り香の集積か、帳場は少し匂うので、消臭芳香剤が置いてある。

丁稚どん、スケールのあとに、パガニーニ「24のカプリース」。


「消臭には、ファブリーズ。


ご愁傷様は、カプリース。



どや、きれいなギャグやろ。」


「もう1個かましたろかいな。

芳香剤でお部屋の空気は爽快に。


常時さわやか、庄司紗矢香


どや、見事なチャッチコピーやろ。(*注1)

小林製薬に売り込んだろかいな。(*注2)」


*注1:正確には「キャッチコピー」。

*注2:正確には『ファブリーズ』は「P&G」の商品。浪花の会社「小林製薬」の商品は、『消臭元』あるいは『微香空間』である。




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「番頭はんの帳場」-クライスラー小品

2006/01/07(土) 23:57:39

丁稚どんの弾く、クライスラー「プレリュードとアレグロ」。
テンポが全く定まらない。

左手にきらりと光るローレックスの重みも苦にせず、「やったるで、やったるで」と、まるで五木ひろしのように左手をグーで握り、オーバーアクションでテンポを刻んでいた、番頭はん。(アメリカ生活が長い番頭はんだが、実は演歌が大好き。)

とうとう、ぶち切れてひと言。

「どこが、


プレリュードとアレグロでっか?


あんさんのは


ぶれるとエログロでっせ。


デンポぶれまくり。ぐじゃぐじゃ。


グジャイスラー「テンポ・ダメねっと」


注):クライスラー「テンポ・ディ・メヌエット」→「プレリュードとアレグロ」と同様、18世紀中~末のイタリアのヴァイオリニスト兼作曲家ガエタノ・プニャーニ(「ラフォリア」の作曲者コレルリの孫弟子にして、ヴィオッティの師匠)の作風を模して、クライスラーが作曲した小品。


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「番頭はんの帳場」-チャイコフスキーVn協奏曲

2006/01/06(金) 19:15:53

番頭はん門下には、「幕内丁稚どん」グループの他に、秘密の「内幕丁稚どん」グループなるものが存在している。後者は、いわゆる「隠れ門下」である。

「幕内丁稚どん」グループ内は、実力がすべての厳しい階級制を取っている。その階級制の詳細については改めてレポートするが、最近、その「幕内丁稚どん」グループから「内幕丁稚どん」グループに滑り落ちて「オモテ」発表会への参加が許されなくなった、ある大学生がいる。その悲哀に満ちたレッスンで、番頭はんが言う。

「そやけど、チャイコフスキーのコンチェルトが弾けるようなレベルちゃうわ、ほんまの話。

ちゃう、ちゃう、ちゃうって。

ああ、漫画やなあ、そのチャイコン。


あーーっ、チャイ漫画な!






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「番頭はんの帳場」-スコットランド幻想曲

2006/01/05(木) 19:57:57

丁稚どんが、ブルッフ「スコットランド幻想曲」フィナーレを通して弾いた。

番頭はん、プラチナの銀歯をきらきら光らせて、ひと言。

「なんや、その


スットコドッコイ喧騒曲は!


ブルッフもブルブルやで。


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「番頭はんの帳場」-浪花のどてらいNew先生キャラ登場!

2006/01/04(水) 23:30:07

「女王やら魔王やら、関東勢はもっともらしいこと言うてるが。
わては負けへんで。スパルタやけど、もっとおもろいレッスンやってるで。

成果もちゃんと出してまんがな。毎コン全国大会かて、ひと頃は連戦連勝! 日本音コンかて、もうすぐ制覇したるわい!

天下の台所、浪花のおけいこヴァイオリンは、はっきり言って、わてが牛耳ってまんがな。」


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第60回毎コン全国大会が出場者枠を拡大

2006/01/03(火) 02:38:00

1月3日付の毎日新聞社告によると、今年で60年の節目を迎える「毎コン」(「全日本学生音楽コンクール」)の全国大会の出場者枠が拡大されることになったようです。

従来まで各地区大会の1位のみが出場していましたが、今年の第60回全国大会より、各種目・各部で15名前後の全国大会出場者を選び、全国1位を競う形式にするということです。

今のところ、詳細は不明で、はっきりしたことは4月末の要項発表時までわかりませんが、ヴァイオリン部門・小学生の部だと、各地区大会で1~3位+奨励賞1名の3~4名が全国大会に出場することになるのではないでしょうか。

従来までの全国大会は、東京・大阪・名古屋・福岡の各1位の4名で、全国1位のみを決めていましたが、これが一気に15名前後の出場となります。できれば、全国1位だけでなく、2・3位などの順位も設定して欲しいところです。(これに伴って、地区大会の順位設定に変更が生じるかもしれませんが。)

そして、全国大会の会場は、東京・上野の東京文化会館小ホールとなるようです。(第60回だけなのか、それ以降も文化会館で行うのかは不明。)おそらく開催日程も、出場者数拡大に伴って、数日間の設定が必要でしょう。

改革の中身はともかく、伝統にあぐらをかくことなく、とにかく現状を変えていこうとする姿勢は大歓迎です。ただし、これを理由に、参加費の2万円を値上げする、などということはご勘弁願いたいものです。


第60回全日本学生音楽コンクールTB:0CM:0

「魔王のスタジオ」-えっ、魔王が出馬?(2)

2006/01/02(月) 00:40:29

俳優、落語家、漫才師、スケート選手、スキー選手、プロレスラー・・・
ヴァイオリニストの自分がその列に加わる。別の意味で「先生」などと呼ばれる。まんざらでもないなあ、と魔王が本気で期待を持ち始めたとき、ある電話がかかってきた。

「もしもし、魔王先生でいらっしゃいますか。」

「はい、そうですが。」

「私、幹事長オタベの第一秘書でございますが。」

「お世話になっております。」

「本日は、オタベから折り入ってお願いがございまして、お電話させていただきました。」

「はい。何でしょうか。」

「実は、次の参議院議員選挙で・・・」

「(きたか!)選挙ですか。選挙。いや私なんか、そんな、そんな。」

「はい?」

「いや、もう。演説なんてできないですしね。立ってりゃいい、なんて言われても。あの、その。握手するでしょ、握手。」

「はあ・・・」

「選挙運動では、1日に何百人もの有権者と握手するでしょ。あれは、いけないなあ。ヴァイオリニストの手には、あれはよくないです。」

「あ、いや。魔王先生。」

「いや、恥ずかしいなあ、選挙カーに乗るなんて。嫌だなあ、立ち会い演説会は・・・。」

「あの魔王先生。先生の選挙のことではありませんが。」

「えっ?」

「先生の選挙ではなくてですね・・・。」

「はあ・・・」

「実は、次の選挙でオタベの次男が立候補するんですが・・・」

「はい。」

「スキムラというんですが。ここの長男が小学校4年生でして。」

「はい。」

「実は、ヴァイオリンを習っております。」

「ヴァイオリンを。」

「はい。どうやら今の先生が合わないらしくて。できれば魔王先生のお弟子の仲間入りをさせていただければ、とオタベが申しております。」

「あっ、私の門下に。」

「よろしいでしょうか? オタベはああ見えても、孫のことになると単なる優 しいおじいちゃんなんです。入門させていただければ、オタベも殊のほか喜ぶと思います。」

「いいですよ。わかりました。」

完全に思惑はずれ。

まあ、仕方がない。これも何かの縁。国会議事堂でヴァイオリンを演奏する夢はまだまだ先のようだが、オタベ幹事長の頼みとあれば、お安いご用だ。

魔王は入門を無条件でOKした。


魔王のスタジオTB:0CM:0

毎コン全国大会 NHK・FMでオンエア

2006/01/01(日) 02:06:39

1月2日(月)15:00よりNHK・FMで、05年・第59回全日本学生音楽コンクール全国大会の模様が放送されます。

例年、放送時間の関係で、1位以外の出場者の演奏は部分的にしか放送されませんが、本番の臨場感あふれる演奏を耳にできるチャンスです。

どうぞお聞き逃しなく。


第59回全日本学生音楽コンクールTB:0CM:0

「魔王のスタジオ」-えっ、魔王が出馬?(1)

2006/01/01(日) 00:36:13

幹事長との縁は、3年前。

党の諮問委員会に、民間の有識者の一人として、魔王が委員として招かれた時から始まった。

所属する有名オケの親会社会長が党の古参幹部と親しく、ぜひクラシック音楽の演奏現場から委員を、というその幹部の要請に応えて、オケのコンマスの魔王に諮問委員の白羽の矢が立ったというわけである。

嫌がる魔王の肩をたたきながら、ハバナの葉巻が好きなその親会社会長はこう言った。「うまく行けば、君もやがてヴァイオリニストにして国会議員だよ」と。

そんなことはつゆほども考えたことのない、根っからの音楽家である魔王。オケのリーダーであるコンマスとはいっても、楽器の音回しはともかく、政治の根回しなど不得手。

地方ホールのための実質ドサ回り公演は慣れてはいる。が、それと、選挙のためのどぶ板講演は、全く勝手が違うに決まっているし、そもそも人前でしゃべるくらいなら、ヴァイオリン弾かせろと、声を大にして叫び出したくなるくらいの、根っからの話下手なのだ。

しかしながら断わることもできず、引き受けてしまった。

その諮問委員会の座長を務めていたのが、党の実力者で、熟達の権力屋の異名を取るオタベであった。

オタベは座長といっても名ばかり。党内の調整やら、国会対策やらで忙しく委員会の会議があっても、議事を副座長に任せて、途中で必ず中座した。

いつも、「いや、すまん」「いや、すまん」と言って、会議を中座するのである。

しかしながら、オタベは会議などに出なくとも、そのあざとい政治家としての魅力を周囲に嫌というほどふりまき、各界出身の委員達を簡単にろう絡していった。

その人脈作りの手練手管には誰しもが感心し、委員達はいつしかオタベのことを「偉大なる、いや、すまん。」と呼ぶようになった。

魔王も行きたくもないが、料亭にクラブにゴルフにと引き回されるうちこのオタベとの関係から抜けられなくなってしまった。そして、1年前にこのオタベが、見事に党幹事長に抜擢されたのである。

親会社会長のあの言葉が魔王の脳裏に鳴り響く。

ひょっとして、いつか自分が比例代表で出馬することになるのか・・・


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あけましておめでとうございます。

2006/01/01(日) 00:05:39

2006年、モーツァルト・イヤーの幕開けですね。

皆様、今年もよろしくお願い申し上げます。

このブログも開設して4か月になろうとしています。多くの方々に訪れていただき感謝・感激致しております。

今年も、時にまじめに、時にコミカルに、また、事実とフィクションをごちゃ交ぜにしながら、「おけいこヴァイオリン」をめぐる話題を取り上げていきたいと思います。

佳境に入ってきた(?)「魔王のスタジオ」に続き、新春早々から、次なる先生キャラ登場の予定です。どうぞお楽しみに!


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