ビバ!おけいこヴァイオリン

門下、レッスン、先生、コンクール・・・時にシリアス、時にコミカル。

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「話題の本」一覧

2011/08/01(月) 18:22:16

タイガー・マザー

とびきり厳しい中国人大学教授の母親"タイガー・マザー"が、二人の娘と繰り広げる、スリリングでこころ温まる子育て奮戦記。親が子どもに残してやれる財産は教育と技能であると考える中国式の理念に基く厳しい英才教育を行う。結果、二人の娘は学業優秀、ピアノとバイオリンでも超一流の腕前を身につける。長女は、ハーバード大学、イェール大学合格。娘を深く愛するゆえにどんなリスクも厭わない母親の覚悟の物語。

記事


ピエタ (ポプラ文庫) / 関連記事

「アンナ・マリーアがヴィヴァルディのヴァイオリンを手にし、まず一音出し、弾きはじめる、その場面で、自分がこの小説の内側にすでにいることを思いしらされる。音楽が聴こえるのである。」(角田光代氏・評「サンデー毎日」)


家庭でのレッスン記録

名古屋の山村晶一先生の教室に入会した竹澤恭子さんの、家庭でのレッスンの様子を、お母様が週間ごとにまとめた記録。


イタリア語から学ぶ ひと目で納得! 音楽用語事典

あのベストセラー「これで納得!よくわかる音楽用語のはなし」の第2弾が登場!
音楽用語のひとつひとつをイラストで表現。言葉をイメージでつかめるから、“本当の意味”がひと目でわかる。さらに、ピアニスト・関孝弘氏による演奏に活かせる アドバイス付きで、より実践的に。


究極の楽典 -最高の知識を得るために

長年の疑問がどんどん解けていく…、待望の名著がここに登場!!
基本的な楽典の要素はもちろん、「楽譜はなぜ左から右へ読むのか?」から始まる「学校では教えてくれない」ことまで書かれているユニークな楽典。


演奏者のためのメンタル・トレーニング 演奏者 勝利学

心と頭を鍛えれば演奏が大きく変わる! 音楽家のための必勝メントレ本
プレッシャーに勝てる心、ポジティブな生き方を手に入れるには、心と頭に負荷ををかけるトレーニング・メニューを繰り返し行うことが大切です。全ての演奏者を応援する一冊。


バイオリニストに花束を (中公文庫)

バイオリニストは目が赤い (新潮文庫)関連記事)に続く、鶴我裕子氏のエッセイ第2弾

居候での音楽修業時代、もぐりで聴いたカラヤンに“とてつもない何か”を感じた芸大生の頃、N響での指揮者や演奏会・演奏旅行の思い出。のびやかな筆致で綴られた、音楽的日々雑記。


船に乗れ! Ⅰ (ポプラ文庫ピュアフル)





その他TB:0CM:0

「無伴奏曲のCD」一覧

2010/01/01(金) 18:50:18

クロイツェル:ヴァイオリンのための40のエチュードと奇想曲(Kreutzer:40 Etudes pour violon) / (関連記事


クロイツェル:ヴァイオリン教本 42のエチュード / 木野雅之


ヴィエニャフスキ : 新しい手法 op.10  / エチュード・カプリース op.18
※「新しい手法 op.10」第5番は2005年・2010年、第6番は2008・2013年の「学生音コン」中学校の部・予選曲


ローデ:24のカプリース / オスカー・シュムスキー icon
※第11番は2006年「学生音コン」小学校の部・予選曲


ローデ:練習曲の形式による24のカプリース / アクセル・シュトラウス / (関連記事


ピエール・ロード(ローデ)24のカプリス / 島根恵
島根恵氏の公式HPにて全曲の試聴が可能。


テレマン:無伴奏ヴァイオリンのための12の幻想曲 TWV40:14-25
※例えば、「メニューイン国際」ジュニア部門や、「クロスター・シェーンタール国際」等で予選曲に採用。


Every Violinist Guide
クロイツェル、ローデ、パガニーニ、フィオリロ、マザス、セヴシック、シュラディックなどのオムニバス版。但し、ドント:24の練習曲は未収録。
(関連記事




その他TB:0CM:0

VIVA! Recommend (CDs) 一覧

2009/12/31(木) 19:31:45

【おけいこ曲をプロが弾いたら】一覧


チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 / ヒラリー・ハーン


名器の響き ヴァイオリンの歴史的名器(再プレス)


ヒラリー・ハーン デビュー! バッハ:シャコンヌ


メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 他/ ヒラリー・ハーン


チャイコフスキー&ブルッフ協奏曲 / F.P.ツィンマーマン


・やはり、バッハ無伴奏もグリュミオー! ノーブル、端正、流麗、そして何よりも、この上ない美音にただもう酔いしれるのみ。

Complete Sonatas & Partitas for Solo ViolinComplete Sonatas & Partitas for Solo Violin
(2003/03/26)
Arthur Grumiaux

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その他TB:0CM:0

VIVA! Recommend (DVDs)一覧

2009/12/31(木) 19:10:41

ジェラールプーレ ヴァイオリン奏法 DVD2枚組(CGVD1021)ジェラールプーレ ヴァイオリン奏法 DVD2枚組(CGVD1021)
(2010/03/10)
ジェラール・プーレ

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木野雅之 ヴァイオリンレッスン ヴィルトゥオーゾセレクション 「名曲レッスン」VOL.1 (DVD2枚組)木野雅之 ヴァイオリンレッスン ヴィルトゥオーゾセレクション 「名曲レッスン」VOL.1 (DVD2枚組)
(2008/06/11)
木野 雅之

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DVD 深山尚久 ヴァイオリンテクニカルクリニック 2 実践編 基礎~応用 ポイントドリル (DVD2枚組)DVD 深山尚久 ヴァイオリンテクニカルクリニック 2 実践編 基礎~応用 ポイントドリル (DVD2枚組)
(2009/04/01)
深山尚久

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VIVA! Recommend (Books)一覧

2009/12/31(木) 18:58:53

【篠田節子の音楽小説】一覧


【ヴァイオリニストの本】一覧


【コンクールの本】一覧


ヴァイオリニスト


これがヴァイオリンの銘器だ!―華麗なるイタリアン・オールド・ヴァイオリンの世界


ヴァイオリンの見方・選び方―間違った買い方をしないために (基礎編)


ヴァイオリンの見方・選び方 応用編


ヴァイオリン演奏のコツ


増補版 ヴァイオリニスト33--名演奏家を聴く


五本の柱―ヴァイオリン道修行の旅 / 田中 千香士


これで納得!よくわかる音楽用語のはなし―イタリアの日常会話から学ぶ


ヴァイオリン各駅停車―Guide to the violin / 森元 志乃


「あがり」を克服する―ヴァイオリンを楽に弾きこなすために / カトー ハヴァシュ


目からウロコのポイントチェック Let’s ヴァイオリンレッスン / 深山 尚久


「天才」の育て方 / 五嶋 節


独・仏・伊・英による音楽用語辞典 【改訂版】記事


よくわかる楽典 (図解雑学)


「公文式・読み聞かせ・バイオリン」で子どもは天才に育つ!


映像がすべてを語る 伝説のヴァイオリニストたちの響き アートオブヴァイオリン (ヤマハ・アトスDVDブック・シリーズ)商品詳細


音大進学・就職塾 茂木大輔 著


ストラディヴァリウス(アスキー新書 82)


オーケストラの経営学



夢はヴァイオリンの調べ―鷲見三郎を探して



無伴奏──イザイ、バッハ、そしてフィドルの記憶へ



バイオリニストは目が赤い / 鶴我裕子 (新潮文庫)



ボクたちクラシックつながり―ピアニストが読む音楽マンガ (文春新書)関連記事





その他TB:0CM:0

映像で見る-ヴィルトゥオーゾの早春賦

2009/12/31(木) 17:53:28

五嶋龍、7歳、パガニーニ3楽章


五嶋みどり、14歳、伝説のE線2度切れ


ジュリアン・ラクリン、13歳、ヴィエニャフスキ2番


サラ・チャン、10歳、カルメン幻想曲


ヒラリー・ハーン、15歳、シベリウス


リーラ・ジョセフォウィッツ、12歳、ヴュータン5番




その他TB:0CM:0

シュロモ・ミンツ-「パガニーニ:24のカプリース全曲演奏世界ツアー」最終章・日本公演

2009/02/13(金) 01:34:25

何と言っても、シュロモ・ミンツである。

何と言っても、飛んで火に入りようがない完璧な技巧と歌い回しである。

「第2回宗次エンジェルヴァイオリンコンクール」のオープニングを飾る、「パガニーニ:24のカプリース全曲演奏・日本公演」が、4月7日に東京・紀尾井ホールでも開催される。

アルテ工房 コンサート・イベント情報




その他TB:0CM:0

2007年8~11月の国際コンクール Link

2007/12/01(土) 20:34:20

「第12回クロスター・シェーンタール国際ヴァイオリンコンクール」(8/17~27)

「第2回“小さな魔法のヴァイオリン”国際コンクール」(8/26~30)

「第14回ヨハネス・ブラームス国際コンクール」(8/25~9/2)

「07年シゲティ-フバイ国際ヴァイオリンコンクール(9/3~14)

「第9回パブロ・サラサーテ国際ヴァイオリンコンクール」(9/14~21)

「第5回シュポア国際コンクール・ユース」(10/29~11/9)<記事

「07トンヤン国際音楽コンクール」ヴァイオリン部門(10/28~11/4)




その他TB:0CM:0

Midori、国連「平和大使」に-日本人初

2007/09/23(日) 00:49:14

五嶋みどり氏が、日本人としては初めて、国連の「ピース・メッセンジャー」(平和大使)に選ばれた。

15年に及ぶ非営利団体「みどり教育財団」(Midori & Friends)など、様々な社会貢献活動が評価されたようだ。日本でも5年前から、NPO法人「ミュージック・シェアリング」の活動が続いている。「国連平和大使」への就任で、五嶋みどり氏の貢献活動の舞台が、さらに世界へと広がることになる。

今回は、他に、イスラエルの指揮者ダニエル・バレンボイム氏、ブラジルの作家パウロ・コエーリョ氏、ヨルダンのハヤ王女が選ばれている。

尚、すでに「国連平和大使」として活躍している4名は、イスラエルのノーベル平和賞受賞者エリー・ウィーゼル氏、映画俳優マイケル・ダグラス氏、チンパンジー研究で有名な霊長類学者のジェーン・グドール氏、チェロ奏者のヨーヨー・マ氏である。



その他TB:0CM:0

ザハール・ブロン教授のレッスンDVDシリーズ

2006/12/01(金) 02:38:48

ヴィヴァルディ: ヴァイオリン協奏曲イ短調、作品3の6


リーディング:ヴァイオリン協奏曲ロ短調


icon
モーツァルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ホ短調 KV 304


ベートーヴェン:ヴァイオリンとオーケストラのためのロマンス ト長調 Op.40


■マスタークラス・シリーズ 生徒はヴィルデ・フラング、ノア・ベンディックス=バルグリー(現ベルリン・フィル第1コンマス)

ザハール・ブロン マスタークラス~ブラームス:ヴァイオリン協奏曲~生徒:ヴィルデ・フラング、ベンディックス=バルグリー




その他TB:0CM:0

ヴァイオリニストの本

2006/07/20(木) 19:25:52

◯アイザック・スターン すばらしきかな、わがヴァイオリン人生



アイザック・スターン すばらしきかな、わがヴァイオリン人生


◯クレーメル青春譜



クレーメル青春譜


◯ヴァイオリンは語る



ヴァイオリンは語る


◯ヴェンゲーロフの奇跡 百年にひとりのヴァイオリニスト



ヴェンゲーロフの奇跡 百年にひとりのヴァイオリニスト


◯ルフトパウゼ―ウィーンの風に吹かれて



ルフトパウゼ―ウィーンの風に吹かれて


◯母と神童―五嶋節物語 (小学館文庫)



母と神童―五嶋節物語 (小学館文庫)


◯僕は、涙の出ない目で泣いた。 (扶桑社文庫)



僕は、涙の出ない目で泣いた。 (扶桑社文庫)


◯聞いて、ヴァイオリンの詩 (文春文庫)



聞いて、ヴァイオリンの詩 (文春文庫)


◯わが心の歌―望郷のバラード



わが心の歌―望郷のバラード






その他

不断のシンフォニー・1945

2006/07/09(日) 23:50:00

ストラビンスキーのバレエ音楽「火の鳥」では、魔王カスチェイによって石にされそうになった主人公イワンが、火の鳥からもらった「魔法の羽」をひと振りして難を逃れる。

1945年(昭和20年)8月15日、敗戦。

日本のクラシック音楽界が手にした「魔法の羽」は、戦時下の人々の音楽に対する変わらぬ強い思いによりもたらされたものだった。

それは、敗戦後のクラシック音楽界を時をおかず、すぐさま、まるで何事もなかったかのように蘇らせる。

終戦からわずか1か月後の1945年9月14日。

日本交響楽団は尾高尚忠指揮、ベートーヴェン「英雄」で戦後最初の定期演奏会の幕を切って落とした。

驚くべきことに日本交響楽団は戦中・終戦を経ても活動を停止してはいなかった。継続していたのである。

戦後の定演が始まったちょうど3か月前の1945年6月14日。その日、1944年10月から続いていた「ベートーヴェン・チクルス」の掉尾を飾るベートーヴェン「交響曲第9番」で戦時中最後の定期演奏会を締め括った日本交響楽団は、7・8月とつかの間の夏休み期間に入った。

そしてその夏休みが明けた9月14日、秋の定期演奏会に臨んだのである。

敗戦を挟むこの間の活動は表面上、そのようにいつものスケジュールとして記述できるのである。

敗戦直後の時代。あらゆるものが瓦解し、茫然自失の状況に追いやられた大混乱の渦中でも、断ち切られることのない連続性の中でしぶとく実直に音楽に向かっていった楽団員と関係者たち。

そしてそれを心から求め、支えた聴衆。

敗戦後の日本の芸術・文化面での再生が、絶望と不安に打ちひしがれることなく、これほど短期間に、まるで日常活動のように淡々と成し遂げられた例は他にないだろう。

空襲の被害で活動停止状態にあった東京交響楽団も1945年9月、東京都フィルハーモニー管弦楽団として復活する。

このようにして日本のクラシック音楽界は、敗戦後たった1か月間で早々と力強い「新生」の船出に出たのである。

いや、それは敗戦を経た「新生」(「新しく生まれ変わること」)ではなかった。それは戦前・戦中を経ても「変わらずに生き続けること」に他ならなかった。

1945年4月初旬、小野アンナは軽井沢に疎開。門下生のレッスンは中止となった。しかし長野に疎開していた柴田純子のノートには次のような記録がある。

「(1945年)十二月十五日に帰京。ただちにレッスンを始める。」

小野アンナのレッスンもまた「変わらずに生き続けた」のである。

香西理子は終戦直後、小野アンナに次のように言われたのをはっきりと覚えている。

「理(のり)ちゃん。またおけいこしましょう。こんな時だからなお一層音楽をしなければならないのです。」




その他

東京大空襲から4日後のストラビンスキー「火の鳥」

2006/07/05(水) 19:25:11

東京大空襲により東京交響楽団のベルリオーズ「ファウストの劫罰」の本邦初演が不可能になったことは先にふれた。

しかしこの東京大空襲の4日後、廃虚と化した東京にチャイコフスキーとストラビンスキーが力強く鳴り響く。

1945年(昭和20年)3月14日~16日、空襲の被害を免れた日本交響楽団が、焼け残った日比谷公会堂で定期公演を敢行したのである。

山田和男指揮、チャイコフスキー「交響曲第4番」、ストラビンスキー「火の鳥」、尾崎宗吉「田園曲」。

『王道楽土の交響楽』より、指揮者山田和男の回想(『一音百態』の一節)を引く。

「今日のように平和な時代に、「音楽がなければ、われわれは生きてゆけない」などと言ったら、大げさに聞こえるだろう。だが、あの時は、客席を埋めつくす大勢の大衆を見て、わたしは、まさにこのことを実感した。大空襲からわずか4日後、あたり一面焼土と化し、食べ物も何もない極限の状態においてすら、心から音楽を愛し求める人々が、万難を排し、熱気をもって会場に来てくれたのである。」

どのような状況にあっても音楽を表現し届けたいと願う指揮者とオーケストラ、そして演奏会の主催者の強い思い。音楽を愛し、万難を排しても会場に出かけて我が耳にし、自らの心の糧にしたいと願う聴衆の強い思い。

飢餓と疲弊に苛まれ、平和な時代に生きる我々からは想像もできない不安・死の恐怖と隣り合わせにありながらも、「音楽を奏でたい」、「音楽を聴きたい」という純粋で強い思いが結ばれる奇跡の時間がそこにあったのである。

東京大空襲から4日後、焼け野原の東京に鳴り渡ったストラビンスキー「火の鳥」の高らかな響きは、それらの思いへのオマージュではなかっただろうか。




その他

戦時下のヴァイオリン・レッスン

2006/07/03(月) 19:59:30

7歳4か月で小野アンナ門下に入門した柴田(鈴木)純子は、1941年(昭和16年)から週2回のレッスンに通っていた。

「エチュードと曲では小言は左手に集中した。ポジションを移動する時に音程を外すと、『10回』とか『50回』とか譜面に書き込まれたし、速いパッセージでつっかえると『たたいてはじいてをやらなかったね。』と叱られた。速いところはすべてこの方式で何回も何十回も練習するというのが先生の方針だった。」(『回想の小野アンナより』引用。以下も同じ。)

すでに述べた1943年(昭和18年)10月の最後の音楽会の後も、柴田は小野アンナのもとへレッスンに通い続けた。

「翌十九年になると『敵機来襲』は次第に頻繁になり、私は学校の帰りに大塚女子アパートの先生のお部屋へレッスンに行くようになった。『ほしがりません勝つまでは』という標語がもてはやされていた『非常時』だったから、小学生がヴァイオリンのケースを抱えて歩いているのを不謹慎だと思う人もあったらしい。

夕闇の迫るころレッスンを終えて先生の部屋から出てくると、何人かの婦人が女子アパートの暗い廊下に持ち出した七輪で炊事しながら、おしゃべりしていて、「戦争中だというのにどういうつもりかしら」などと聞こえよがしに言われたものだった。」

小野アンナの東京でのレッスンは1945年3月まで続く。

当時16歳で、前年度の「音楽コンクール」(「音楽顕彰」)に優勝していた諏訪晶子は、東京大空襲の翌日にも、いつものように小野アンナのレッスンを受けようと、大塚のアパートを訪れている。

「三月十日の大空襲の翌日、ヴァイオリンをもって行ったのにレッスンがなく、今日は稽古しないでよかったと思いながら帰った覚えがあります。」

何があっても、例え空襲があっても、決してヴァイオリンの練習のことを片時も忘れることがない。

欧州で戦争をものともせず、ヴァイオリニストとしての精進の道をひた走った姉の諏訪根自子と同様のひたむきさ、強靭な意志の力を妹の晶子も有していたのだろう。

楽しいことばかりがあふれている現代の平和な日本で、レッスンの辛さをかこつ程度の境遇がいかに恵まれたものであるのかをしみじみと思い知らされるエピソードである。



その他TB:0CM:1

戦時中に行われた「楽しい名曲コンサート」(3)

2006/07/01(土) 23:55:06

戦前からあった「音楽之友」、「音楽公論」などの音楽雑誌は1943年(昭和18年)10月に廃刊され、「音楽文化」という雑誌に統合された。

当時その紙面を埋め尽くしていたのは、米英への敵意・憎悪を剥き出しにして戦意を昂揚しようとする内容の評論や鼎談の数々であった。

「如何にして音楽を米英撃滅に役立たせるか」(鼎談 1943年12月号)、「音楽家は挺身する」(橋本藍三郎 1944年1月号)、「航空決戦に処する道」(中山晋平 1944年2月号)、「国民の血の中へ」(山田耕筰 1944年3月号)・・・

「内容の不健全な非常時局的音楽会等はもとより、お弟子の温習会、未だ公衆の前に立つには技術の未熟な音楽会、有閑的聴衆に漫然と音楽を聴かせるやうなものなどは今日限り開催理由の存しないもの」などと言う趣旨の所論が中心を占め、音楽の楽しみなどは完全に排撃されている時代状況であった。

しかし高橋氏は1944年に入っても、4~11月まで「楽しい名曲コンサート」を計10回開催したという。

1944年3月には「決戦非常措置要項」が閣議決定され、個人演奏家のリサイタルは禁止、交響楽団の演奏会は会員制となった。そして楽団員も次々と召集され、戦地に送られていった。

悪化する戦況下、空襲への恐怖と飢えの不安にさらされた当時の東京の人々に、音楽という安らぎを何とかして届けたい。高橋氏の音楽会開催に向けた意欲は決して衰えることがなかった。

やがて1944年11月末、マリアナ諸島から飛び立った米軍のB29爆撃機による本土空襲が本格化する。以降、1945年8月15日の終戦までの9か月の間に、東京は実に130回の空襲を受ける。平均してほぼ2日に1回の割合である。

高橋氏の企画したコンサートもついに1944年12月25日と26日の公演が空襲のために中止となってしまった。

そして1945年3月10日の東京大空襲により、東京交響楽団の練習所が焼失。楽団は活動不能となってしまった。

その日は、東京交響楽団によるベルリオーズの「ファウストの劫罰」の日本初演が予定されていたという。




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「第71回全日本学生音楽コンクール」(【予選】東京小学:9/2・3、中学:9/9・10、高校:9/5・6、大阪小学:9/3、中学:9/2、高校:9/4、名古屋:9/10、北九州:9/24、【本選】東京小学・中学:10/15、高校:10/16、大阪:10/21、名古屋:10/22、北九州:10/21、【全国】小学・中学:12/3、高校:12/4)

「第11回全日本芸術コンクール」(予選:音源審査、本選:8/23・24)

「第10回国際ジュニア音楽コンクール」(予選:ビデオ・録音審査、本選:8/21・22)

「第19回関西弦楽コンクール」(8/19・20)

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「第27回日本クラシック音楽コンクール」(予選:7/15〜8/31、本選:9/21〜10/31、全国大会:12/6・7・9・15・18・19・20・26・27)

「第15回東京音楽コンクール」(第1次予選:7/1〜3、第2次予選:8/24、本選:8/31)

「第3回豊中音楽コンクール」(予選:6/17・18、本選:7/2)

「第33回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール」(予選:6/11〜8/8、本選:6/25〜8/16、全国大会:8/23・25・26・27、9/16)

「第5回 Kアンリミテッド弦楽器コンクール」(予選:6/3・4・10、本選:6/25)

「2017ハマのJACK コンチェルト ソリスト オーディション」(予選:5/4、本選:5/21)

「第33回かながわ音楽コンクール」(第1次予選:3/19・20、第2次予選:4/16、本選:5/14)

「第3回日本ジュニアヴァイオリンコンクール」(4/4)

「第1回赤坂ジュニア音楽コンクール」(予選:3/29、本選:3/31)

「第11回セシリア国際音楽コンクール」(予選:録音・録画審査、本選:3/29・30)

「第6回宗次エンジェルヴァイオリンコンクール」(第1次予選:3/28・29、第2次予選:3/30・31、本選:4/2)

「第32回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール」(予選:2016/12~2017/2、本選:2017/1~3、全国大会:2017/3/25・26,・31、4/3)

「ザルツブルク=モーツァルト国際室内楽コンクール2017」(2017/3/13・21・22)

「第5回 Kジュニア&学生音楽コンクール」(予選:CDまたは実演2016/12/23・24、セミファイナル:2017/1/7・8、ファイナル:2/4)

「第22回KOBE国際音楽コンクール」(予選:音源審査、本選:2017/1/7〜9)

「彩の国 String Competition 4th(予選2017/1/4、本選1/5)

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